「アリシア、じゃあ頼むわね!我が社の運命はあなたの手に。」
-2000年 湘南海岸-
「うぁなんだか、全てが騒がしい!車から辺な音出てるし、あれタバコ?博物館でみたことある。」
私はアリシア 2080年の第二の首都東京から2000年の湘南にタイムスリップしてきた。
2080年だと法律で3日間のタイムスリップが許されている。タイムスリップした時の規約は山ほどあり、数々の試験、体力測定のもと選ばれる為、一生に一度のみとなっている。
もし、規約を破った場合は終身刑となる。
私はその試験に合格し、国、企業から抜栓されてタイムスリップした、超エリートと言うわけ。
各都市ごとに未来人を保護するところがあり、取り敢えずそこに行き、チェックインするのがスタートなのです!
確か、江ノ島の駅の近くに施設があるはず。
紙の地図の見方も覚えたんだけど。。。
「何この暑さ、あじぃーそして空気が臭い!」
2080年は温暖化が改善され、真夏でも28℃くらいだけど、現在37℃。。。丸焼けになってしまう。さらに何この匂い、塩とサンオイルと排気ガスの混ざった匂い
「あっちが海であっちが鎌倉、そっちが鵠沼だからあっちか!」
地図を見ながら、とぼとぼ駅の方へ向かう。
「サーフショプカフェ渚」
ここのようね。
「すみません!こんにちは」
「はいよ」
奥からアロハシャツを来た白髪のおじさんがでてくる。
「あの私、あっちからきたんですけど」私は上を指差しそう伝えると
「あぁ、上から来たんだ(笑)」
「こっちおいで」
伝わったのかどうなのか分からないが、店内を通り抜けると仕切り扉があり。
「ガラガラガラ」
「ここが君が3日間暮らす部屋だから」
「じゃあここにサインして」
「はい」
「これがこの時代の通信デバイスだ」
剥き出しのデバイス。。。私の時代は体内に埋め込み式になっている。
「パカって開いて、発信相手を選んで、緑のボタン押せば発信、耳に当てて話す、オッケー?」
「研修で受けたので大丈夫です💦」
おじさんが腕時計みたいなものを取り出した。
「これを腕にはめて、規約に触れると黄色に光る、違反すると赤で終了だ。」
「はい」
「じゃあ21世紀へようこそ!」
「私は佐久間三郎この時代の管理人だ、何かあったら、電話してこい、メールってのもあるみたいじゃが文字が小さく見えん!」
-とりあえずスタート-
まずは海岸を散策しよう。アリシアは江ノ島の海岸線を散策することにした。
8月でシーズンということもあり、大勢の人で賑わっている。
みんな真っ黒に日焼けして、メイクもアフリカの民族のようなぬりっぷり。
歩きタバコ、酒、騒いだりなんでもありの時代なのね。
暑いし、初日なのでアリシアはクタクタになり、西浜の石階段のところでレポートを書いていた。
「文字を直に書くのも久しぶり。。。指が痛いし中々捗らない」
この時代、女の子の1人歩きはとても危険。
「お姉ちゃん、かわいい顔しているに随分地味なかっこだね?観光?」
二人組のいかにもというチャラ男系が話かけてきた。
私は国から支給された白いワンピース、これのどこが地味なのよ。。。。この年代の服装のはず。
確かに周りはガングロのギャルばかり。。。地味と言われれば地味?
「。。。。。」アリシア
「これから、海岸でパーティーするだんけど、一緒にいこうよ」チャラ男
そういうと彼らは強引に腕を掴みひぱっる。
「やめて、痛い!離して」
「お酒もあるし、踊って騒いで楽しいよ」
強引に引きづられていく。。。
「ごめん、まったか?」謎の青年
身長は180cmくらい、黒髪で切長の目つき。なかなかのイケメン。
「お兄いさんたち誰?妹になにか?」
青年は威圧的な目つきでそう言った。
「なんかシケちまった、行こうぜ」
チンピラもどきは去っていき、何とか助かった。
「じゃあ行こうか」謎の青年
はい?何ですと、ナンパ狩りナンパですか?
「えっ、ちょっとまってよ、どういうこと?」
私は拒んだ。
「助けたんだから、飲み物くらいいいでしょ?」
「はぁ」
「あそこのバーでいいよ」
砂浜にある、簡易バーを指差す。流れのままバーに向かってしまった。
「お兄さん、レモンソーダー2つ」謎の青年
「はいよ」
「400円です」店員
青年が払えと顎で訴える。
仕方なく私は手首を店員に差し出す。
「おねちゃん?何それ」店員
そうだ、この時代は硬貨が必要なんだ。
確かお財布ってのが。。。どこかに。
「毎度あり」店員
青年が支払いを済ませた。
「助けてもらってさらに、奢ってもらっていいご身分だね。」
「ごめんなさい。。。」なんであやまってんだ⁉️
「お詫びに名前教えて」
「名前?」
「そう名前」
「アリシア」
「ゔっ、あんた外人?(笑)」
「違います!」
「ハーフみたいな名前だな、日本人でアリシアなんて初めて聞いた、そういえば色彩も蒼ね、外国の人みたい。」
青年は顔を近づけそういった。。(なによそんなに見ないで💦)
「俺は岬、」
そう告げると彼は海を見つめたまま、何も話さない。何を企んでいるのか、でも理由なんて無さそう。
「あのお」アリシア
「いつまでこっちにいるの?」岬は
「えっ」
まさか私が未来人ってばれてるの?何なのこの男。
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