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短編「恩師との手合わせ」
防衛軍訓練場。
ラントは一人で鍛錬していた。
木刀を振るい、汗を流している。
そこへ古流斬が歩いてきた。
「鍛錬ですか。」
ラントは振り返る。
「おう、古流斬か。」
「俺も混ぜてくださいよ。」
ラントは笑う。
「ちょうどいい。」
「手合わせしてくれ。」
古流斬は頷いた。
「いいですよ。」
「でも、本気は禁止です。」
「俺たち、本気でやったら洒落になりませんから。」
ラントは苦笑する。
「ああ。」
「どっちか死にかねん。」
「じゃあ始めるか。」
二人は構えた。
「始め!」
ラントの姿が一瞬で消える。
「ワールド――神速斬撃!」
背後から斬撃が飛ぶ。
だが。
「見えてます。」
古流斬は振り向きざまに刀を抜き、斬撃を受け止めた。
「相変わらず反応いいな。」
ラントは連続でワープする。
古流斬は周囲へワイヤーを張る。
「そこです。」
ワープした瞬間。
ラントの足にワイヤーが絡みつく。
「しまった。」
その隙に古流斬が一気に回り込む。
木刀を弾き飛ばし、刀を首元へ向けた。
「勝負ありです。」
ラントは両手を上げて笑う。
「参った。」
古流斬は刀を納めた。
「ありがとうございました。」
ラントは古流斬の肩を軽く叩く。
「本当に強くなったな。」
「最初に会った頃とは大違いだ。」
古流斬は少し照れくさそうに笑う。
「ラント隊長とケイトさんが防衛軍に入れてくれましたから。」
「二人がいなかったら、今の俺はいません。」
ラントは首を横に振る。
「俺たちはきっかけを作っただけだ。」
「ここまで強くなったのは、お前の努力だよ。」
古流斬は笑って答えた。
「それでも恩人ですよ。」
「感謝してます。」
ラントも笑う。
「そう言われると悪い気はしないな。」
二人は軽く拳を合わせる。
隊長と隊員。
恩人と恩返しを続ける者。
そんな二人は、今日も互いを高め合っていた。
古流斬
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チタコロ
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コメント
1件
第125話、読ませていただきました。「本気でやったら洒落にならない」という台詞から、二人の規格外の強さが伝わってきてゾクゾクしました。ワイヤーでワープを読む戦術は痺れますね。何より、ラント隊長に「ここまで強くなったのはお前の努力だ」と言わせる古流斬さんの謙虚さと、それに応えるラントさんの信頼関係が、短い中にぎゅっと詰まっていて素敵でした。師弟の絆、更新楽しみにしています🌷