コメント
1件
「うわ、約束の時間過ぎてる!」
仕事を終え、急いで会社を後にして約束の場所へと向かう。公園のベンチに裕斗の姿を見つけ声を掛けようとしたとき、女性が一緒にいることに気が付いた。こういう光景は初めてじゃない。だから対処法なら知っている。二人に動きがあるまでじっとしていることだ。
「さよなら」
言葉は丁寧でも手は追い払うようなジェスチャーに女性は頬を膨らませて不機嫌を露わにしている。それからは完全無視を決め込む裕斗を睨みつけながら去っていく女性の姿が完全に見えなくなってやっと、私は裕斗に声を掛けた。
「ごめん、遅くなった」
「ああ、いいよ。俺も今来たとこ」
「相変わらずおモテのようで」
付き合っていた頃のデートの最中、一瞬でも目を離すと裕斗が女性に囲まれていた、なんてことはよくあることで、特に今日のようにビジネススーツを身に纏っている時の裕斗は色気のようなものが**************
**********************
***********************
***********************
******
**************************
*********
******************