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陽子のお姉ちゃんは
顔をしかめて言いました
「また その話~~??
もう 聞き飽きたわ 」
飽きるほど
お金の話を聞かされているのかと
キラリはお姉ちゃんの言葉にびっくりしました
「あたし聞きたいわ
ねぇ キラリちゃん! 」
「うん! 聞きたい! 」
キラリはワクワクしました
おばちゃんは楽しそうに
言いました
「お前達は
【イソップ物語の黄金の卵を産むガチョウ】
の話を知ってますかえ? 」
「黄金の卵を産むガチョウ?? 」
3人は顔を見合わせました
:*゚..:。:. .:*゚:.。
ある所に貧しい農夫が住んでいました
農夫はがちょうを一匹飼っていました
ある日農夫ががちょうの小屋を
掃除しているときに
黄金の卵が産み落とされているのを発見しました
農夫ははじめこの卵を捨ててしまおうと
考えていたのですが
思い直し 黄金に光る卵を市場へもって行きました
すると
その卵はなんと純金でできていて
大変希少価値のあるものだと
いうことが判明しました
農夫はそのたまごを売ったお金で
綺麗な衣服やおいしい食べ物を買いました
それからもガチョウは毎日1個ずつ
黄金の卵を産み続けました
農夫はもうきつい畑仕事などせず
この黄金の卵を売って遊び暮らし
この幸運を堪能していました
しばらくして
農夫が大金持ちになっていたある日
突然 ガチョウは黄金の卵を産まなくなりました
農夫は焦り不安を胸に
黄金のたまごが産み落とされていないか
または明日はガチョウが産んでいないか
一日千秋の思いで毎日がちょう小屋へ
足を運びます
その頃には
農夫は昔のように貧しい土地にわずかしか
育たない作物を育てることをすっかりやめて
しまっていたのです
何日も何日も
がちょうが卵を産まない日々が続きました
富が増すにつれ欲望にまみれ
辛抱することをすっかり忘れてしまった農夫は
とうとう
黄金の卵を産まないがちょうを殺してしまい
せめておなかの中に卵が残っていないか
おなかを裂いて中にある卵を
一気に手に入れようとします
しかし いざおなかの中身を空けてみると
そこには卵がひとつもありませんでした
あわれな農夫はガチョウを殺してしまい
もう二度と黄金の卵の恩恵にあずかれず
またもとの貧しい農夫になってしまいました
【黄金の卵を生むがちょう イソップ物語より 】