この世界には、「鬼」と「人」そして
「悪魔」がいる。
彼等がお互いの姿を最後に見たのは、およそ
1億6千年前。それからというものの、誰もお互いの姿を見たことはない。長い間、見ていないため
今では伝説となり、信じるものはごく一部の者だけだった。
正直に言って、私は悪魔だと思う。
人をいじめるのが好きだからだ。
馬鹿にするのが、いじるのが、びっくりさせるのが、とても楽しくてしょうがないんだ。
母に聞いた、「私は人?」
母は言った、「そうだけど何」
父に聞いた、「私は二人の子?」
父は言った、「何言ってるんだ」
そうか、私は人なのか。じゃあ、おかしいじゃないか。なぜ私は、本に書いてあった悪魔のように
人をいじめるのが好きなのか。意味がわからない、きっと私は悪魔に捨てられて両親に拾われた子ではないのか。
そういう考えに至ったのは、ついこの間私が
「しおん」をいじめていた時のことだ。
私は、彼女を「豚に似てる」と冗談紛れに行った後、腹を触り叩いた。
その時の言葉だった。
「ねぇ、あんた悪魔だよ…..本当に……」
周りは少しざわついたがそんなことより私は、
しおんが嫌そうな顔をしたことにびっくりした。
いつもなら笑ってくれるのに、いつもなら一緒になってなんて言葉は届かず、しおんはどこかへ行ってしまった。
私は悪魔なのか。納得はいく。好きなことが変だとは思ってる、平等な世の中にとか言うけど結局は誰かが我慢しないとそんなことできない。
その我慢が爆発して戦争や争い、いじめが起きてしまう……。私は、我慢する側の人間…..悪魔なのか。
それからと言うもののみんな私を避け噂話をするようになった。正直どうでも良いが面倒臭い。
毎日付き合ってやんないといけない。
どうしたら私は私を見つけられるのか。
私は悪魔や鬼を信じているわけではない。
だがいないとは思っていない。
いてほしくないと思っているだけだ。
正直言って、居るのだろうけど会いたくない。
会ったって、多分お互いに引いて罵り合い罵倒し合い、差別し合うのだろうから。そんなのに巻き込まれるなんて絶対にごめんだ。
でも改めてこう言うことを考えると、私って
馬鹿なんだなって思う。悩んだって解決はできない。自分を探したって答えを見つけることなどできない。それを知ってる。確かめたわけじゃないが、わかる。わかる気がする。
人の反応が楽しい。本当に私だけが当てはまることなのか。人生で一度も人をいじったり馬鹿にすたことがない人などいるのだろうか。サプライズだってドッキリだって同じなはずだ。なぜ、いじめだけがこんなふうに見られるのだろう。ドッキリだって、相手は嫌なはずだ…….。
何を考えているんだ。私は。小説家にでもなったつもりか。そんなこと、誰でも知ってるのに。
厨二病っていうのかな…..(苦笑)
「とりあえず、寝ようかな….」
翌日
「おはようございます。」
グチャッ
「…….」
まぁ、予想してなかったわけじゃない。
いつかこうなることくらい、
「知ってた….」
「おーい、お前悪魔なんだろ〜!何やってんだよぉ〜。」
「…….」
「おいおい、シカトかよ〜ってことは本当ってことー?マジでー!(笑)」
「マジで?ウケるんだけど(笑)」
「悪魔って本当だったんだ….」
「そうかもね。私、もしかしたら悪魔かも。」
「「「……….」」」
(何言ってんだコイツ(笑))
(厨二病かよ….(笑))
(悪魔なんているわけねーじゃん(笑))
(((まぁ、めんどくさいし無視しとこ)))
誰なんだろう。私…….。やっぱり人だよね。
じゃなきゃ、こんなに胸が苦しくて悲しい気持ちになるわけないし。
でも、もう経験済みだったわ。何回もなったことあったわ。私がもし、本に書いてあるような悪魔だったら、ものすごい力とか持ってそうだし、
そんな気配微塵もないしなー(笑)
やっぱ、気のせいかな?
もう、この辺で終わりにしとこー。っと。
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