「ちょっと…康二、ここ楽屋だから…」
向井から距離を取る様に、離れようとする渡辺…しかし
「大丈夫やって…今は皆んな撮影行って、居らんやろ?」
あっという間に距離を詰められ、壁際に追い詰められた
「駄目だって…んっ…!」
両手を上げた状態で手首を壁に固定された渡辺は、強引にその唇を奪われる…
「しょっぴー…しょっぴー…///!」
向井は熱に浮かされたかの様に、口付けを繰り返し…
渡辺は、それを甘んじて受け入れている
「康二…もうやめて…って…」
「何で?キス…気持ち良くない?」
寂しそうな顔で見つめられて、俺は返答に困ってしまった
◇◆◇◆
「あっ、楽屋にスマホ忘れた…」
ラウールと一緒にスタジオに向かっていると、目黒は忘れ物に気が付いた
時間を確認すると、少々余裕があった為…
ラウールには先に行ってもらって、自分だけ引き返そうと思い立つ…
「ここで俺、待ってるよ」
忘れ物をした事を伝え、先に行く様に促すと…
そんなに時間もかからないだろうし、待っていると告げられた
「………!」
急いで楽屋に戻ると、中からは話し声…
その内の1人の声が渡辺だと気付いた目黒は、少しだけドアを開けて中を覗いて…驚いた
「!!」
同じグループの向井康二が、渡辺を壁に押し付けキスをしている…
「んっ…康二……駄目っ…!」
渡辺も嫌がってはいるものの、本気で抵抗している様には見えない
「おっと。これは、伏兵が現れたね…」
突然、背後から声を掛けられて大きな声を上げそうになったが…グッと堪えて何とか止めた
「おまっ…驚かすなよ…」
「めめが、いくら待っても帰って来ないから…」
夢中になって覗き込んでいた為、時間が過ぎるのを忘れていた
「大丈夫。まだ時間は余裕ある…」
ラウールにそう教えてもらい、ホッと胸を撫で下ろす…
楽屋を覗いていて遅刻しました何て、口が裂けても絶対言えない
「でもさ…康二君、本気っぽくない?」
ラウールの指摘通り、佐久間や深澤とは違い…
確かに、向井は渡辺に執着している様に見えた
「これは、めめ…ライバル出現じゃない?」
嬉しそうに、そう言う親友に…
【お前は、一体…どちらの味方なんだ?】
そう聞きたくなった目黒だった
コメント
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🖤💙も🧡💙も大好きな自分としては堪らない展開です!! 心から応援しております😊

続きが楽しみです😂😂😂