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――夜。リビング。
珍しく、愛空と高良の2人きり。
静かな空間。時計の音だけが響く。
愛空「ねえ高良」(ソファで足を揺らす)
高良「はい、愛空さん」(いつもの距離感)
愛空「好きな人いる?」
高良「……います」(一切迷いなく)
愛空「……」(一瞬だけ止まる)
愛空「あ、やっぱりいるんだ」(笑う)
高良「…はい」
愛空「どんな人?」
高良「……」(少し考える)
高良「大切にしたいと思える方です」
愛空「へぇ〜」(軽く流すように笑う)
でも。 胸の奥が、じわっと重くなる。
愛空「ウチさ」
高良「はい」
愛空「そういうの、よく分かんないんだよね」
高良「……」
愛空「好きとか、恋とか」
高良「無理に理解する必要はありません」
愛空「……そう?」
高良「はい」
愛空「……」(視線を落とす)
(じゃあなんで…)
(…こんなにモヤモヤするの)
――その夜。
初めて、“違和感”が名前を持ち始めた。