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ruruha
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みぅです🤍🥀 第1話、読み終えました〜! 麻酔の話、めっちゃ勉強になるし、優香と学の掛け合いが軽快で楽しかったです! 「通信回線を切る」vs「電話会社を止める」の例え、すごく分かりやすくて笑っちゃいました😂 でも「全身麻酔は死に近い」って台詞、ゾッとしましたね…。怖いけど、だからこそちゃんと知っておきたいなって思えました。 続きも気になります!
優香「ねえねえ、学。私のほっぺた殴ってみて」
学「どうしたんだ、優香。殴ったら痛いだろ?」
優香「大丈夫よ。私今、麻酔が効いてるから。さっき親知らずを抜きに歯医者へ行ってきたのよ。でも麻酔って不思議な感じね。ほっぺたに何も感じないわ」
学「なるほど、そういうことだったのか。でも優香は知ってるか?実は麻酔の仕組みは、2020年にようやくわかったんだぜ」
優香「え、嘘でしょ。でも2020年より前も麻酔は使われていたわよね?よく分からないものを使っていたってこと?」
学「その通りだ。全身麻酔は200年近い歴史があるんだが、今まで原理が解明されていなかった。だから手術中に麻酔が切れたり、永遠に目覚めなくなるという事故が時々起きていたぞ」
優香「え、そんなの怖すぎるわ。当たり前に使うものだと軽く考えていたけど、この際もっと詳しく麻酔について知りたくなったわ」
学「そうだな。麻酔は誰でも使う可能性があるものだからな。その仕組みや歴史は、知っておいても損ではないだろう」
優香「学、今日は麻酔の仕組みについて詳しく教えてちょうだい」
学「わかった。じゃあ今回は麻酔の仕組みと、手術中身体に何が起こっているのかを話していくぜ」
優香「よろしくお願いするわ」
学「そういやさっき『ほっぺた殴ってみて』と言っていたが、多分殴ったら痛いぞ?」
優香「え?だって麻酔が効いてるのよ。触っても何も感じないわ」
学「親知らずの抜歯に必要な範囲にしか麻酔はかかっていないだろう?」
優香「確かにそうね。殴られれば麻酔のかかっていない部分は痛そうだわ」
学「歯科恐怖症なら、全身麻酔に似た静脈内鎮静という方法が用いられることもあるけどな」
優香「この歯の麻酔って全身麻酔とは違うものなの?」
学「ああ。まずは麻酔について大雑把に説明しておこう。麻酔には局所麻酔と全身麻酔の2種類があるんだ」
優香「私のほっぺたのやつは、局所麻酔よね」
学「そうだな。局所麻酔は、体の一部にのみ麻酔をするんだ」
優香「全身麻酔は眠っているような感じでしょ。起きたら手術終わってます、みたいなの」
学「まあ、そうだな。眠っているというよりは、意識をなくしている状態だが」
優香「え、寝てるんじゃないの?」
学「眠っているというよりは昏睡に近いぞ。人工的な呼吸の補助が必要になるくらいだしな」
優香「えええ、怖い!」
学「中には、全身麻酔は死に近いという人もいるくらいだ。急に意識が途切れて、何も覚えていないらしいぞ。昔は全身麻酔をしたらそのまま目覚めなかった、みたいなこともあったようだ」
優香「やだ、余計に怖いんですけど?」
学「ははは。まあ、最近の全身麻酔で目覚めないことはないと思うぜ。とにかく全身麻酔は意識がなくなり、局所麻酔は意識を保ったままというのが大きな違いだな」
優香「呼吸もできなくなっちゃうのは怖いけど……でも、それでも全身麻酔が必要なことがあるのよね?」
学「その通り。例えば心臓の手術をする場合なんかは、全身麻酔だな」
優香「もしかして呼吸や意識と一緒に心臓も止まっちゃうの?」
学「いいや、心臓を止めるのはまた別の方法だ。全身麻酔で呼吸は止まっても、心臓は動くぞ」
優香「そうなのね。全身麻酔って何をするものなの?」
学「全身麻酔には、鎮痛・鎮静・筋弛緩という3つの要素があるんだ」
優香「ええと、鎮痛はわかるわ。痛くなくするってことよね」
学「そうだな。鎮静は意識をなくすことで、筋弛緩は筋肉を緩めるという意味だぜ」
優香「そっか。全身麻酔は意識がなくなるんだものね。筋肉を緩めるっていうのはよく分からないけど」
学「筋弛緩は、手術中に動かないようにするためだな。意識で制御できない反射も手術には有害だ」
優香「なるほどね。あれ?でも、心臓も筋肉でできてるんじゃないの?」
学「全身麻酔で緩める筋肉は、骨格筋だけだからな。心筋には作用しないぜ」
優香「へぇ、呼吸は止まっても心臓は動くのね。全身麻酔が鎮静・鎮痛・筋弛緩を起こすのはわかったわ。局所麻酔はどうなの?」
学「局所麻酔の大きな目的は、鎮痛だな」
優香「じゃあ全身麻酔から鎮静と筋弛緩を抜いて、範囲を狭くしたのが局所麻酔かしら?」
学「それがそういうわけではないんだな。全身麻酔と局所麻酔の仕組みは別物なんだ」
優香「えええ?痛みを感じなくするんだから、同じじゃないの?」
学「優香はどうすれば痛くなくなると思う?」
優香「そうね……神経を麻痺させればいいんじゃないかしら。感覚神経が鈍くなれば、痛くないんじゃない?」
学「そうだな。それが局所麻酔の仕組みだ。痛みは電気信号として伝えられるんだが、その信号を伝えないようにブロックするのが局所麻酔だな」
優香「全身麻酔は違うの?」
学「『痛い』という信号は、末梢神経からどこへ向かう?」
優香「あ、中学で習ったわ。確か脊髄から脳へ伝わるのよね」
学「その通り。脊髄や脳が『痛い』という判断をするんだ。そして全身麻酔は脊髄や脳に直接作用する」
優香「直接?『痛い』って思わないようにするってこと?」
学「ああ。脳には1000億個ものニューロンという神経細胞があって情報の伝達をしているから、それを止める感じだな」
優香「脳の働きを止めるってことね。わかってきたわ。局所麻酔は通信回線を切るけど、全身麻酔は電話会社を止めちゃう感じなのね」
学「そういうことだな。そして長らく、その細かい仕組みがわからなかったんだ」
優香「そこが怖いのよね」