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鳳蓮荘
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第三十話:嵐の前の静けさと、新たなる転校生
学園所有の合宿所から無事に帰還し、レオナ——生徒会長をはじめとするサキュバスたちとの絆を深めた俺たち。
「タカシくん! 今日のお昼、白銀特製の特製お弁当持ってきたわよ!」
「ちょっと美咲!ズルい! タカシ、今日は私と一緒に屋上でパン食べる約束じゃん!」
「ふふ、二人とも騒がしいわね。生徒会長の職権……ううん、一人の女の子としての『願い』で、タカシの隣は私がいただくわ」
魔力が消え、ただの可憐な女の子となった3人の美少女——白銀さん、朱音、そしてレオナによる俺を巡る好意の火花は、魅了の魔法がなくなっても勢いを増すばかりだ。
「はぁ……毎日毎日、なんて賑やかで贅沢な悩みなんだ……」
俺は苦笑しながら、三人の温かい手作り弁当を囲んでいた。
だが、この時はまだ誰も気づいていなかった。
全50話に及ぶこの壮大な物語において、第30話という節目は「平和な日常生活の終わり」と「真の戦いの幕開け」を告げる重大なターニングポイントに過ぎないということを。
——キーッ、ガタッ!
昼休みの終わりを告げるチャイムが響くなか、教室のドアが勢いよく開いた。
担任の先生が教壇に立ち、神妙な面持ちで教室全体を見渡す。
「えー、みなさん。急な連絡ですが、本日付で本校に新しい転校生がやってきました」
(転校生……? この時期に?)
ざわつく教室。
白銀さんたちも「何か嫌な予感がする」と表情を曇らせる。
廊下から聞こえてくる、コツン、コツンと硬い靴音。
そして教室に入ってきたのは、漆黒のゴスロリドレスに身を包み、銀髪のツインテールを揺らす一人の可憐な少女だった。
その背中には、サキュバスの証である黒い翼……ではなく、神々しく輝く真っ白な「天使の羽」が生えていた。
「初めまして、人間と下等なサキュバスの皆様。天界より派遣されました、上級天使のルシエルと申します」
銀髪の少女——ルシエルは、氷のように冷たい瞳で教室を見回すと、ストレートに俺を指さした。
「そこのあなた……タカシ様ですね。サキュバスどもを無力化し、人間へと変えた『至高の精素』を持つ存在。あなたを天界へと保護……いえ、私の『伴侶』として連行いたします」
「「「はぁぁぁぁぁぁっ!???」」」
サキュバスとの甘い生活の先に待ち受けていたのは、まさかの「天使」の降臨。
全50話の折り返し地点を超え、物語はサキュバス対天使、そして主人公の「精素」を巡る新たな次元のラブコメバトルへと突入していくのだった!
コメント
1件
「終わらない甘い日々」ってタイトル通りだね!エプロン姿の朱音とか、コーヒー片手に呆れる美咲とか、濡れた髪を拭くレオナとか…それぞれの日常がちゃんと馴染んでる感じがすごく伝わってきたわ。そして「会長」じゃなくて「お嫁さん候補」って言い直すレオナの台詞が、めっちゃ刺さった🔥 読後感が圧倒的に優しいエピローグだった!お疲れ様、青い子!