テラーノベル
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昇降口で靴を履き替える。
周りには部活へ向かう生徒や、帰宅する人たちの声が響いていた。
そんな中でも、隣にいる彼の存在ばかり気になってしまう。
pr「今日、部活ないんやっけ?」
ak「うん。そっちは?」
pr「俺も休み」
ak「サボり?」
pr「ちゃうわ!」
即答に笑う。
外へ出ると、夕方の風が心地よかった。
昨日と同じ帰り道。
でも今日は、学校から一緒に帰れる。
それだけで特別だった。
彼はこっちの鞄を肩にかけたまま、満足そうに歩いている。
ak「そんな嬉しい?」
pr「嬉しい」
迷いのない返事。
pr「彼氏と帰っとるんやで?」
ak「その言い方まだ慣れない」
pr「俺も慣れへん」
pr「でも言いたくなる」
照れながら笑う顔に、また胸が熱くなる。
少し歩いたところで、彼が急に立ち止まった。
ak「ん?」
pr「コンビニ寄らへん?」
ak「またジュース?」
pr「今日はアイス」
子どもみたいな提案に笑ってしまう。
ak「いいよ」
コンビニに入ると、冷たい空気がふわっと肌に触れた。
アイスコーナーの前で、
彼は真剣な顔で悩み始める。
pr「どれにしよ……」
ak「そんな悩む?」
pr「大事やろ」
腕を組んで悩む姿が妙に真面目で、また笑いそうになる。
結局、彼はチョコ味、自分はソーダ味を選んだ。
会計を済ませて店を出ると、
彼が何気なくアイスを差し出してくる。
pr「ひと口食う?」
ak「いいの?」
pr「彼氏特権」
ak「なにそれ」
笑いながらひと口もらう。
甘いチョコの味が広がった。
ak「うま」
pr「やろ?」
嬉しそうな顔。
そのあと、「そっちも」とソーダ味を一口もらう。
pr「冷たっ!」
ak「ふふ」
pr「待って、舌青なっとらん?」
慌ててスマホの画面で確認する彼に、吹き出してしまう。
ak「なってないって」
pr「ほんま?」
ak「ほんとほんと」
そんなくだらない会話が、どうしようもなく楽しい。
店の前で並んでアイスを食べながら、
彼はふと優しい目でこちらを見る。
pr「……こういうの、ずっとしたかった」
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