テラーノベル
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夕方の空が、ゆっくり茜色に変わっていく。
彼の言葉に、胸がじんわり熱くなる。
ak「アイス食べるの?」
pr「そこちゃう!」
思わず笑うと、彼は「もう」と拗ねたように肩をぶつけてきた。
pr「一緒に帰ったり、コンビニ寄ったり」
pr「そういう普通のこと」
少し照れた声。
pr「……好きなやつとしたかった」
真正面から言われるたび、
心臓がちゃんと持つのか不安になる。
pr「そっちは?」
pr「したかったりした?」
聞かれて、少し考える。
昨日まで、こんなこと想像したこともなかった。
でも今は、この時間が終わってほしくないと思ってる。
ak「……してみたかった、かも」
小さく答えると、彼は目を丸くした。
pr「まじ?」
ak「そんな驚く?」
pr「だって、お前あんまそういうこと言わへんやん」
嬉しそうに笑う顔が、夕日に照らされて柔らかく見える。
アイスを食べ終わって、また二人で歩き出す。
住宅街へ入ると、人通りも少なくなった。
すると彼がそっとこちらの袖を引く。
pr「……なぁ」
ak「ん?」
pr「今なら、ちょっとくらい手繋いでもバレへんかな」
周りを気にしながら小声で言う姿に、思わず笑ってしまう。
ak「気にしすぎ」
pr「だって緊張すんねんもん」
そう言いながらも、彼はおそるおそる指先を伸ばしてくる。
昨日みたいに、少し遠慮がちな触れ方。
だから今度は、自分からその手を握った。
pr「……!」
彼がぱっとこっちを見る。
ak「ほら、繋ぎたかったんでしょ」
pr「……無理」
pr「嬉しすぎる」
本気で言ってる顔。
繋いだ手がじんわり熱い。
彼は何回か瞬きをしてから、
照れ隠しみたいに笑った。
pr「今日、お前の方がかっこええ気ぃする」
ak「急になに」
pr「なんか、余裕あるやん」
ak「全然ないけど」
むしろドキドキしすぎて大変だ。
でも彼の嬉しそうな顔を見ると、
“繋いでよかった”って思ってしまう。
夕焼けの道を、二人並んで歩いていく。
繋いだ手だけが、
昨日より少し自然になっていた。