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#いわふか
絶対辰哉
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絶対辰哉
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手を繋いだまま。
照と辰哉は展望台をゆっくり歩いた。
付き合っていた頃は当たり前だったこと。
今はその一つ一つが新鮮だった。
辰哉が小さく笑う。
💜「なんか照れる」
💛「俺も」
💜「嘘だ」
💛「本当」
照の耳が少し赤くなっている。
辰哉はそれを見て吹き出した。
💜「照も緊張するんだ」
💛「する」
💛「五年前より」
💜「なんで?」
照は辰哉の手を見つめる。
💛「今度は絶対離したくないから」
その一言に、辰哉は思わず照の肩を軽く叩いた。
💜「そういうの急に言うな」
💛「本音」
💜「だから困る」
笑いながら歩く二人。
ようやく、昔みたいな空気が戻ってきた。
────────
昼過ぎ。
展望台をあとにして、近くのベーカリーへ入る。
焼きたてのパンの香りが広がっていた。
辰哉はトレーを持ちながら店内を見回す。
💜「どれにしようかな」
💛「迷ってるな」
💜「全部美味しそう」
照は迷わずカレーパンを取る。
辰哉はそれを見て笑った。
💜「やっぱり」
💛「何が?」
💜「照って昔からカレーパン好きだよね」
💛「覚えてた?」
💜「当たり前じゃん」
照も少し笑う。
💛「辰哉は甘いの」
💜「もちろん」
二人は窓際の席に座る。
何気ない会話。
好きなパンの話。
仕事の話。
最近観た映画の話。
五年間離れていたとは思えないほど、自然に話が続いていく。
────────
帰り道。
夕日が街をオレンジ色に染めていた。
車の中には穏やかな音楽が流れている。
信号待ち。
照が前を向いたまま口を開いた。
💛「一つ約束して」
💜「なに?」
💛「今度はちゃんと話す」
💛「嫌なことも」
💛「不安なことも」
💛「全部」
辰哉は静かに頷く。
💜「うん」
💜「約束」
少し考えてから、辰哉も笑う。
💜「じゃあ俺も一つ」
💛「うん」
💜「一人で抱え込まないこと」
💜「照ってすぐ我慢するから」
照は苦笑した。
💛「ばれてたか」
💜「五年前から知ってる」
二人は顔を見合わせて笑う。
────────
家の前に着く。
車を降りる辰哉。
ドアを閉めようとしたところで、照が呼び止めた。
💛「辰哉」
💜「ん?」
照は少し照れたように笑う。
💛「おかえり」
突然の言葉だった。
辰哉はきょとんとする。
💜「え?」
💛「今日から」
💛「また俺のところに帰ってきた気がしたから」
辰哉は少し目を潤ませながら笑う。
💜「……ただいま」
その四文字だけで十分だった。
照も嬉しそうに笑う。
💛「また月曜日」
💜「うん」
💛「会社で」
💜「恋人なの隠すの大変そう」
💛「演技できる?」
💜「照こそ」
二人は笑い合う。
別れる前の「またね」は、どこか寂しかった。
でも今日の「また月曜日」は違う。
次に会える約束がある。
だから安心して手を振れた。
照の車がゆっくり走り出す。
その背中を見送りながら、辰哉は小さく笑う。
💜「今度こそ」
💜「ちゃんと幸せになろう」
夕焼けの空は、どこまでも穏やかだった。
コメント
1件
みぅだよ🤍🥀 今回の話、ほんとに柔らかくて温かかったなあ……「おかえり」と「ただいま」が交わされた瞬間、胸がぎゅっとなった。五年ぶりの距離を埋めるように、二人が少しずつ昔の空気を取り戻していく感じが切なくて、でも幸せで。約束を交わすところも、ちゃんと「今度こそ」って思えるのがいいよね。月曜日が待ち遠しくなるラスト、すごく好きです🌙