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私はカメラを回しつつ中へ入る。
「おじゃましま〜す……」
様子を伺いながらその建物へ入ると、最初に目に入ったのは沢山の本が綺麗に本棚へ仕舞われている景色だった。
どうやらここは図書館らしい。
「すごく広い……」
「少し探検してみようかな」
私はとあるコーナーへ足を進める。
「《幸せ》……?」
なんとも不思議なコーナーだ。
他のコーナーも気になり、奥の方を何気なく見る。
その瞬間、まるで魅入られたかの様に奥のコーナーに引き寄せられる。
そして《苦しみ》と書かれたコーナーの本へ手を伸ばす。
それと同時に後ろから声がした。
『ようこそ』
私はその声にはっとする。
「わぁ!びっくりした……」
『おや?それは申し訳ありません。』
『ここは記憶図書館。ありとあらゆる瞬間の記憶と感情を本として取り揃えております。』
『どうぞ、ごゆっくりお過ごしください。』