眩しいと思い目を開けると、
私は森の中に居た。
無事、転生できたのだろう。
そういえば..魔法ってどうやって使うんだろう。
神様に聞いておけばよかった..
そう後悔する。
ふと地面に捨てるように置いてあった本を見る。
中を開いて見てみるに、
魔法の使い方が書いてあった。
きっと神様が置いてくださったのだろう。
『雨よ我の元に降り注げ』
本に書いてある言葉を読むと
本の文字が一瞬光った気がした。
すると、頬に1粒の水滴が当たった。
私は驚いて空を見上げると、
私の元に雨が降り注いでいた。
だけど、
私の上だけに降り注いでいるのだった。
とりあえず誰かに見つかりでもしたら
大変だからと思い、
『終』
と言い、魔法を無理やり終わらせた。
その時、目の端に誰かが映った気がして、
その方向を見ると、
身分が高そうな男の子が迷い歩いていた。
迷子かな?
そう思いながら
「子供?」
と声を漏らすと
「こんなところで何してるんですか?」
と逆に問われる。
転生者です!
そう言う訳にもいかない。
悶々と悩みながら
「ここに住もうと思って…」
慌ててそう言うと、
何言ってんだこいつみたいな顔をされた。
「君は何してるの?」
「別に」
優しく聞いたつもりだが、
あっちは歓迎してないらしい。
このまま話し込んでいたら夜がやって来てしまう。
この世界、もしかして魔物とか出るんじゃ…。
そう思うと早めに寝床を作った方が
早いんじゃないかと思い、森の奥へ進む。
後ろを振り返ると、
先程の男の子が着いてきているようだった。
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