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(恵菜は…………そんな事を気にしていたのか……)
頬を桜色に染めた恵菜が、初々しくもあり、いじらしく感じる純。
「今までの恵菜の男性経験とか、バージンのようなもの、とか、俺には関係ない。恵菜が好きだから…………大切に愛したいんだ」
彼の言葉に、目を見張らせている恵菜は、もしかしたら、抱かれるのを拒んだら、純に嫌われるかもしれない、と思ったのだろうか。
涼しげな目元から、ホロリと涙が一筋、伝っている。
純は、目尻に溜まっている雫を、指先で掬うと、恵菜の髪をそっと撫でた。
「恵菜。もう一度聞く。俺に抱かれる事…………後悔しないな?」
「…………しません」
「……本当に…………抱いていいんだな?」
「…………はい」
控えめで凛とした声色で返事をした彼女に、しっかりとした意思を感じ取った純は、顎に手を添えて艶やかな唇を奪った。
時折、キスを交わしながら、純は恵菜の纏っている服を、ひとつずつ丁寧に脱がせていき、下着だけの姿にさせた。
ゴールドのバラの刺繍が施された、ネイビーブルーのキャミソールとブラ、ショーツは、色白の恵菜の肢体に映え、ため息が出そうな美しさに、純は思わず息を呑む。
彼女は恥ずかしいのか、彼に背中を向けている。
「恵菜…………こっち向いて。俺を見て」
純は、繊麗な肩に触れて恵菜を仰向きにさせると、身体を起こし、緩めたネクタイのノットに指を掛けて引き下ろし、放り投げた。
ワイシャツのボタンを外して脱ぎ捨て、スラックスも剥ぎ取ると、ダークグレーのボクサーだけになった純。
引き締まった筋肉質の身体を見た恵菜の瞳が、切なく濡れている。
「恵菜の辛かった過去を…………俺が全て忘れさせる。恵菜が愛されなかった分…………俺が……恵菜の身も心も…………全て愛するから……」
純は、傷付いた恵菜を労わるように、再び覆い被さりながら唇を塞ぐと、陶器のような肌を撫で回し始めた。
白皙の身体が、ピクリと小さく震え、彼女が緊張しているのが見て取れる。
「恵菜。身体の力を抜いて。恵菜の嫌がる事だけはしないから……」
彼の唇が恵菜の頬、首筋へと這っていき、リップ音を立たせながら、筋張った手が彼女の胸の膨らみを包むと、ゆっくりと揉み上げていく。
「はぁっ…………っ……」
「恵菜…………すごく……綺麗だ……」
柔肉の感触を確かめ、純は恵菜の背中に腕を回すと、キャミソールの裾から手を忍ばせ、容易にブラホックを外した。