「あつ…」
「朝…?」
冷房が壊れている私の部屋はサウナのように暑く、身体中汗だくだ。不快感を抱きながらも重たい体を起こして顔を洗いに行く。
下では何かを焼いている音がする。いい匂いだ。きっとお母さんが朝ごはんを作ってくれているのだろう。
「おはよう」
「おはよう。おかあさん」
「朝から暑いわねぇ、、」
「汗だくじゃない」
「軽くシャワーでも浴びたら?」
「うん。そーする」
「いただきます」
「どう?しっかり焼けてる?」
「うん。おいしい」
「今日のお弁当なぁに?」
「今日はハンバーグ!」
「楽しみにしてて」
「やった」
「もうお昼の時間が楽しみ」
「いってきまーす」
「いってらっしゃい」
さっきシャワーを浴びたはずなのに汗が頬を伝ってゆく感覚を感じた。夏は嫌いだ。すぐ汗をかくから。早く涼しい教室に入りたい
ガラ
「おはよう」
「すずー!おはよお!」
「みか。おはよ」
「ねぇ!今日転校生くるってよ!?」
「そうなの?珍しいね…こんな田舎に」
「ねー!どんな子かな!」
「きになるね」
きーんこーんかーんこーん
「すわれー」
「今日は転校生がくるぞ」
「仲良くしろよー」
「はいってこーい」
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