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神話・追加設定「最古の悪魔」
閻魔は古い文献を閉じ、静かに口を開いた。
「もう一つ、分かったことがある。」
鬼は真剣な表情で聞く。
「何でしょう。」
閻魔はゆっくり答えた。
「数億年前に堕ちたあの男。」
「――あれが、この世界で最初に生まれた悪魔だった。」
鬼は目を見開く。
「最古の悪魔……。」
「ああ。」
「悪魔という存在そのものの始まりじゃ。」
「後に生まれた悪魔たちは、あの始祖の系譜に連なる存在と言ってもいい。」
鬼は考え込む。
「ということは……。」
閻魔は静かに頷く。
「傲慢と古流斬。」
「あの二人は血の繋がりはない。」
「じゃが、魂や力の性質だけを見れば兄弟に近い存在なんじゃろう。」
鬼は驚きを隠せない。
「だから能力の性質が似ている……。」
「『理想』と『曖昧』。」
「どちらも世界の理へ干渉する力。」
閻魔は静かに続ける。
「始祖が悪魔へ堕ちた時。」
「憎しみや悪意は悪魔の系譜として受け継がれ、その果てに傲慢という存在へ繋がった。」
「一方で、人を救いたいという願いと、曖昧の可能性は長い年月を経て古流斬へ受け継がれたのかもしれん。」
鬼は苦笑する。
「だから二人は敵同士なのに、どこか似ているんですね。」
「ああ。」
閻魔は小さく笑った。
「片方は悪魔の頂点。」
「片方は人間の頂点。」
「まるで、一つだった魂が別々の道を歩いたようじゃ。」
窓の外を眺めながら、閻魔は最後に呟く。
「もしこの仮説が本当なら。」
「傲慢と古流斬は、敵でありながら最も近い存在なのかもしれんな。」
#衝撃のラスト
山根利広
506
#バイオハザード
SOMAMON7A
159
にょーん
250
コメント
1件
ああ、第137話読み終えました。すごく深い設定が明かされましたね。数億年前に堕ちた男が世界で最初の悪魔——そして傲慢と古流斬が、同じ始祖を源流とする「魂や力の性質だけ見れば兄弟」だっていうのが美しすぎる。理想と曖昧、どちらも「世界の理へ干渉する力」ってところも、敵同士で最も近い存在っていう閻魔の言葉も、神話としての重みを感じました。続きが楽しみです。