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#リゼロ
すず
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第24話『李牧の本命』
「敵襲だァァァ!!」
蕞北壁に警鐘が鳴り響く。
守備兵たちは慌てて持ち場へ走った。
しかし遅かった。
既に趙軍の梯子が城壁へ掛けられている。
「押し返せ!」
秦兵たちが必死に応戦する。
だが北壁は兵力不足だった。
東壁へ戦力を集中させていたため、守備は薄い。
そこを李牧は正確に突いてきた。
蕞城内。
じゃぱぱたちが地下道から戻ってくる。
すると伝令が駆け込んできた。
「北壁が危険です!」
「趙軍が城壁へ取り付きました!」
全員の表情が変わる。
「やっぱりか。」
シヴァが悔しそうに拳を握る。
地下道は囮。
本命は北壁。
李牧は最初から虹桃軍団すら利用していたのだ。
「急ぐぞ!」
じゃぱぱが駆け出す。
虹桃軍団も続く。
北壁。
既に乱戦になっていた。
趙兵が次々と城壁へ登る。
秦兵も応戦するが押されている。
このままでは突破される。
その時。
「どけぇぇぇ!!」
なおきりが突撃した。
長槍が唸る。
一撃で数人の趙兵が吹き飛ぶ。
続いてたっつん隊。
うり隊。
シヴァ隊。
虹桃軍団が次々と戦線へ飛び込む。
「持ちこたえろ!」
じゃぱぱが叫ぶ。
「ここを抜かれたら終わりだ!」
兵士たちの士気が上がる。
その頃。
李牧本陣。
副官が報告していた。
「北壁へ虹桃軍団が到着。」
「突破できません。」
しかし李牧は落ち着いていた。
「問題ありません。」
副官は困惑する。
「ですが…。」
李牧は遠くの蕞を見つめた。
「私はまだ一度も本命を使っていません。」
副官の顔が固まる。
北壁も囮。
地下道も囮。
では本命とは何なのか。
李牧は静かに手を挙げる。
その合図と同時に。
蕞南方の森が動いた。
数千の兵が現れる。
しかもただの兵ではない。
趙軍最精鋭。
李牧直属軍だった。
「南門へ向かえ。」
李牧の命令が下る。
彼の真の狙い。
それは北壁でも地下道でもない。
秦軍の目を全て北へ向けさせた上で、守備が手薄になった南門を破ることだった。
蕞城内。
その異変に最初に気付いたのは――
嬴政だった。
王は城壁の上から全体を見ていた。
そして南方の土煙を見つける。
「……来たか。」
側近たちが振り向く。
「陛下?」
嬴政は剣を握った。
「全軍に伝えよ。」
「南門へ向かう。」
周囲が騒然となる。
王自ら前線へ出るつもりだった。
一方その頃。
函谷関。
中央戦線ではついに決着の時が近づいていた。
蒙武。
汗明。
両者は既に満身創痍。
しかし誰一人倒れない。
そして次の一撃が――
勝敗を決めようとしていた…。
コメント
1件
みぅです🤍🥀 第24話、めっちゃ熱かった…! 李牧の本命が二重三重の仕掛けで、北壁も地下道も全部囮にしてた展開、痺れました。 「まだ一度も本命を使っていません」って台詞の不気味さとカッコよさが両立してて、李牧のキャラが一気に深まった感じ。 そして南門に現れる直属軍と、それに気づいた嬴政が自ら前線へ…って流れ、もう次の展開が気になりすぎる…! 🍙さんの伏線の張り方、本当に丁寧で好きです🌙