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俺は久々の有給をとった(とらされた)ので俺の双子の弟であるラディと会う約束をしていた
待ち合わせ時刻数時間前…
成瀬 お前弟に会うんだろ？服は何着てくんだよ？
らだお いつものこれじゃダメかな…？
成瀬 ばかだろ
成瀬 なんで退勤してる警官が警察の業務服きて親族に会うんだよっ
らだお でも…俺服のセンスないし………
成瀬 あーっもう見てられん！
成瀬 俺が選んでやるから！早く服屋行くぞ
らだお えっ？マジ！？
それから数十分後俺は成瀬チョイスの洋服を買った
らだお マジで助かったわありがと成瀬
成瀬 はぁ…本当センスないよなお前って
らだお ん？^^
成瀬 ﾅﾝﾃﾞﾓﾅｲﾃﾞｽ
らだお まぁセンスないのは知ってるけど………
成瀬 ま
成瀬 そんな気にすんなって
らだお そうかぁ〜？
成瀬 お前の私服はこれから俺が選んでやるからよ
らだお ありがてぇー
そんなこんなで今にいたる
ラディは相変わらず灰色のパーカーに青色の仮面をつけている
対する俺は紺色のカーディガン白のワイシャツゆるいチェックの入ったパンツそしてちょっと大きいスーツケースを持っていた
らだお いやぁ〜久々だね
ラディ そうだな
らだお なんか…
らだお いつにも増して俺への対応冷たくない…？
ラディ うるさい黙れ
らだお ひっどぉ…
ラディ ほら早くしろ
ラディ 置いてくぞ
そう言ってスタスタと歩いて行くラディ
俺は急足でラディを追いかけた
俺たちはちょっとした居酒屋に行って夕食を食べた
その後遊園地とかで遊んで最後にラディのアパートに行った
らだお おじゃましまーす
思ったより綺麗だった
ラディ なんだその顔は
らだお いや綺麗だなって…
ラディ なんだそれ
らだお ほら俺とラディって双子じゃん？
らだお やっぱ物片付けるとか掃除って俺苦手だしラディもそうなんじゃないかなって
ラディ 俺とお前を同じにするな
俺はリビングに行き荷物を置いた
ラディ 俺風呂入ってくるから部屋は好きに使ってていいからな
ラディはリビングのドアの隙間からひょっこりと顔を出して言った
らだお はーい
俺はラディが風呂に入っている間暇だったのでスマホをいじっていた
そしてしばらくしてからだった
ｶﾞﾂﾝｯ！！！！！
大きな音が風呂場から聞こえて来た
俺は驚いて風呂場まで走った
そして風呂場の扉を開くとラディがすっ転んでいて床に頭をぶつけて悶えていた
らだお 大丈夫…？
ラディ っ〜〜〜〜！！！！！
俺は頭を抱えるラディの手をどかしぶつけた箇所を見た
特に傷跡は無いが冷やしておかないと腫れそうだ
らだお 俺も一緒に風呂入るわ
ラディ は…ぁ……？
らだお だって今のラディ立つこともままならないでしょ？
ラディ そ…それ…は………
らだお だから俺も入る
らだお あとラディは見てて危なっかしいからね
ラディ おい…それどういう意味だよ…
俺はさっと服を脱いで全身を洗い湯船の中でラディの事を観察した
ラディ な…なんだよ……
らだお 何って？
ラディ さっきからずっと見てくんじゃん
らだお 他に怪我して無いかな〜って
ラディ は…
らだお は？
ラディ 恥ずいからやめろ…/////
なんか照れたんだが？
まぁいいや
らだお 触診ってしてもいい？
ラディ へ…？しょ…触診…？
らだお うん
らだお 一応俺も医学の知識はあるからさ
らだお 念の為見とこっかなって
ラディ いいけど…変なとこ触んなよ
らだお 変なとこって？
ラディ あぁ！もういい好きにしろ！
なんか怒っちゃった
らだお じゃあ失礼しまーす
一通り調べ終わって風呂を出た頃にはラディは顔を真っ赤にして俺を睨んでいた
らだお なんで怒ってんの？
ラディ お前のそういうとこだぞ…
らだお ん？
さっぱりとした俺たちは寝る事にした
ラディ 布団は1つしかないからお前が寝ろ
らだお はぁ？何言ってんの？ラディが寝なさい
ここで世界1つまらない喧嘩が勃発した
その後勝敗がつかないまま両者疲れて眠りについた
どうなったかというと俺とラディはしかたないので2人で1つの布団に寝ている
「せんせー！」
「猿ぅーw」
おいコラー！
「あははっwww」
「猿山先生！」
「猿！こっち来いやぁ！！」
おいっ！お前ら待てー！！！！！
懐かしいようなそんな夢を見た気がした
目が覚めると俺とラディは小学校の屋上に立っていた
らだお えっ………？
真っ赤に染まった空と不気味なまでに静かな学校
風が吹いてないのに髪が揺れる
ラディはぼーっと突っ立っていたから俺は肩を揺らした
らだお ラディ？
ラディは気がついたのかゆっくりと俺を見た
ラディ ここ…は？
らだお いや俺も気がついたらここにいて……
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