今日も今日とてギャング達を検挙していた警官が1人
それは彼
青井らだお
ランク5の警察官
市民だけじゃなく誰に対しても優しく平等に振る舞う彼はロスサントスに住まう誰からも好かれていた
犯罪も落ち着いた時間帯
彼は本署前のベンツで夜空に浮かぶ満月を見上げて黄昏ていた
マンゴー ラだおー!
そんな中本署から事務作業を終えた彼女が出てきて彼に抱きついた
彼は抵抗することなく彼女の頭を撫でて労った
らだお 事務作業おつかれマンゴー
彼女は愛くるしく彼に甘えている
その姿を見て近づいてくる人物が1人いた
そう彼
成瀬カニだ
成瀬 ラブラブだな
らだお 別にラブラブじゃない
マンゴー ラだお優しいから好きー
成瀬 ほらモテてるじゃん
らだお これは違うだろw
マンゴー んふふw
らだお てか成瀬は事務作業終わったの?
成瀬 あー……
成瀬 ま…ぁ……ね?
マンゴー 絶対やってないだろそれ
成瀬 これからだよ…
らだお あー
らだお がんばれ…
成瀬 そういうお前は終わったのかよ?
らだお 俺はねー終わってるんだよねぇ
成瀬 チッ
らだお ww
らだお まぁ手伝うよ
成瀬 マジ!?
らだお だってお前今日もヴァンさんに悪戯して呼び出されてたし
らだお そのあと拉致られて散々だったんだろ?
成瀬 うっ……
らだお まぁお前の自業自得とも言えるけどね
成瀬 それはそうだけど…
マンゴー カニが口プでラだおに負けてる……
成瀬 ………
らだお ほら手伝うから早く終わらせるぞ
彼はそう言って本署へ入って行った
成瀬 本当イケメンだよな…… ボソッ
こうして夜が更けていく中頭を抱えた人がいた
ひろし はぁ……
ひろし 一旦ぺいんとらだおを呼ぶしかないか
ひろし この件は極秘としファイルに残さない様にしないと………
ひろし あと関係があるのは______
しばらくしてやっと事務作業が終わった3人
成瀬 マジで助かった!!
成瀬 ありがと2人とも
らだお 全然いいよw2人とも今日もおつかれさま
成瀬 らだおもおつかれ
マンゴー みんなおつかれ!
少しの沈黙の後成瀬が口を開いた
成瀬 2人には手伝ってもらったし久々に3人で飲みに行かね?
らだお いいね
マンゴー さんせー!
マンゴー もちろんカニの奢りで
らだお じゃあそう言うことで
成瀬 おい!
こうして3人は居酒屋に行き朝まで飲み潰れたとか
らだお視点
それは突然訪れた
「やめろらっだぁ!!」
その災厄は彼を蝕んだ
「早く帰れって言ったよなァ?」
そして
「鬼を殺したものがが次の鬼になる」
彼の命を奪っ_______
らだお っ!
彼は自宅のベッドで目を覚ました
らだお ハァッハァッ…ハァッ……
らだお (今のは……夢………?)
彼は現実の様な夢を見た
先程までの夢で感じた感覚がまだ体に残っていた
らだお うっ……
らだお (やば…二日酔い……か……?頭痛ぇ…)
もう1度ベッドに寝た彼はゆっくりと目を閉じ深呼吸をした
そして目を開いた
らだお はぁ……なんであの夢…………
らだお 俺はもう……
「猿山じゃないのに」
そう呟く彼は青いニット帽とジャージを身につけていた
成瀬視点
成瀬 んっ……
俺は酷い頭痛で目が覚めた
辺りは明るくなりかけていて目の前には眠っているマンゴーだけがいた
俺はしかたないのでマンゴーの肩をゆすった
成瀬 マンゴー起きろ
マンゴー んんぅ……
マンゴー まだねる………
成瀬 はぁ…
俺はマンゴーを叩き起こした
マンゴー あれ…?ラだおは?
成瀬 それが俺が起きた時にはもういなかったんだ
マンゴー 先に家帰ってのかな…?でもそれなら何かオレ達に言うはずだもんな
成瀬 拉致…?
マンゴー それはないんじゃない?
マンゴー だってオレ達いま退勤してるし
成瀬 んー?じゃあ先帰ったんか……?
ギィィィッ
どこからともなく目の前に現れた古びたドアが開く
成瀬 ドア!?
マンゴー 急に出てきた!?!??
ドアの先は学校の校庭だった
その校庭では子供数人と青い教師と思われる男性が遊んでいた
成瀬 が……学校…?
マンゴー 成瀬…
マンゴー 多分ここ入ったら出られない…気がする
たしかに…なぜだかわからないが入ったらダメな気がする
成瀬 それは俺もだ……
俺とマンゴーはドアを無視して居酒屋から逃げる様にして走って出て行った
走って辿り着いた先はレギオンだった
成瀬 はぁ…はぁ……はぁ………
マンゴー レギオンだ……
俺とマンゴーが息を整えようと深呼吸している時だった見たことない子供が数人俺たちの元へ駆け寄って来ていた
? なぁ!お兄さん達先生のこと知らんか!?
成瀬 せ…せんせい…?
? あぁそうや
? 猿山っちゅう先生なんやけど知っとるか?
マンゴー 知らないや…ごめんね
? そうか…
? なぁシッマここには居らへんのやないか?
成瀬 その先生の名前聞いてもいい?
? 猿山らだ男先生や
マンゴー !
成瀬 ら……らだお……?
次の瞬間視界が暗転した
マンゴー視点
彼らは目を覚ます
空は赤く目の前には小学校があった
? はっ!ここは……
? 俺たちの…母校や…………
? ほんまや…
? マジかよ……って
? おいお前らさっきの兄ちゃんたちもいるで!
? ほんまや!
? おーい
? おーーい!
マンゴー んっ
耳元で叫ぶなようるさい
オレは目を覚まして立ち上がった
目の前には大きな小学校とさっき声をかけて来た子供達3人が立っていた
マンゴー が…っこう………
成瀬 んっ……んん…
横にはカニが寝ていた
オレはひとまずカニを起こし状況も把握をしようとした
マンゴー で?君たちの名前って聞いてもイイ?
? そうやったな自己紹介がまだやったわ
コネシマ わいは捏島孝行
コネシマ コネシマって呼んでくれや
ゾム 俺は鳥井希
ゾム ゾムや
鬱 俺は鬱島大
鬱 鬱先生とか呼ばれてるまぁ好きに呼んでくれや
マンゴー コネシマくん、ゾムくん、鬱くん……おっけ
マンゴー オレは猫マンゴー
成瀬 俺は成瀬カニ
マンゴー 君たちはここ知ってるの?
ゾム あぁだってここは俺らの母校や
成瀬 母校…か
ゾム でアンタら警察なんやろ?
マンゴー うんそうだよ
鬱 頼むっ!俺らの先生を救ってくれ
コネシマ お願いしますっ!!
訳もわからず戸惑っていると校舎から誰かがこちらを見ていた
オレが指を指しあれは誰だと聞いた時だった
オレの耳に一番よく響く声が聞こえた
? お前らァ?いつまで残ってるんだぁー?
ゾム あ…あれや!
コネシマ あれが俺らの先生猿山らだお男先生や!
成瀬 ら…らだお…?
俺とカニは見つめ合った
ゆっくりとこちらに歩いてくる彼をオレたちは見つめた
目の前までくると立ち止まって彼は喋った
猿山 おいコラ誰だその人たちは?
ゾム あぁせんせこに人たちは知り合いっす
猿山 ……
猿山 そうか
猿山 まぁいいもう下校時間とっくに過ぎてるから早く帰りなさい
コネシマ いや…それが校門閉まってるんすよ
猿山 はぁそうだったのか
猿山 わかった俺が開けておく
猿山 お前らはその間に飼育小屋で動物に餌やりしてこい
鬱 飼育小屋で誰に餌やりするんすか?
猿山 あー…うさぎとかいるだろ
目の前で起こっている状況を理解しきれず頭がショートしたオレとカニ
彼がジャージのポケットに手を突っ込み鍵を取り出す
それを子供達に渡して校舎の中へ戻っていってしまった
成瀬 どう…なってんだ……?
ゾム まぁ一旦飼育小屋いって話しますわ
マンゴー うん
成瀬 わかった
オレたちは飼育小屋へ歩いていった
鳥井希(ゾム)視点
一旦飼育小屋まで着いた俺たちは成瀬さんとマンゴーさんにこの世界について話し始めた
ゾム この世界は多分やけど幽世や
ゾム この前執事もそう言っとったよな?
コネシマ 確か…?
ゾム なんで疑問系で返すや
成瀬 幽世…
マンゴー かくり…よ?ってなに?
成瀬 えっと確かあの世のことだったはず
マンゴー あの世!?オレたち死んだの?!
成瀬 違うだろ
ゾム 死んではおらへんはずや
鬱 ってことはやっぱり…
ゾム 多分そう
ゾム 迷い込まさせたってことやと思う
コネシマ じゅあなんでここに迷い込まされたんや…?
ゾム きっと何か目的があるんだろうけど………
成瀬 考察してもらってるとこわるいけど
成瀬 あの猿山って人もしかしたら俺たちの仲間かもしれないんだ
…
ふむ
そうだとすると猿山は自分の意思で俺たちを迷い込ませてるわけじゃないんか…?
マンゴー ラだおと同じ匂いした
………
成瀬 …じゃあもし……仮に猿山が俺らの仲間のらだおだとする
成瀬 そうするとこの世界はらだおの過去って事になると思うんだ
ゾム どういうことや?
成瀬 らだお…いや俺たちの仲間の青井らだおから聞いた話でこんなことあった気がするんだ
成瀬 アイツは昔は教師だったって
マンゴー 確かに……ひのらんにヘリ教えてる時言ってた気がする!
コネシマ じゃあらだ男先生は今は警察ってこと?
成瀬 そこがよくわからないんだよ
成瀬 ここが仮に過去の世界だとしてもこうなってる状況の説明ができない
これってつまり鬼の呪いが原因でなっとるんやろうか…?
ゾム なぁお2人さんは呪いの連鎖って知っとるか?
マンゴー なにそれ?
成瀬 言葉は不吉そうだな
ゾム 猿山は鬼に呪われとる
マンゴー !
成瀬 (どういうことだ…?)
ゾム 呪鬼……鬼を殺した者が次の鬼になる
成瀬 それって…!
ゾム だが例外があったんや
マンゴー 例外?
ゾム 先生はこの学校のどこかにある神社で願い事をした
ゾム その代償で呪われたっちゅうことやったはずや
猿山視点
はぁあいつら一体いつになったら帰るんだ
とりあえず成瀬とマンゴーを元の世界に返さないといけないな
待て
猿山 成瀬とマンゴーって……誰だ………?
まぁいい考えても出てこないものはとりあえず置いておいて先に職員室に戻って校門を開かないとな
職員室室を開き机から鍵を取り出す
職員室を立ち去ろうとした時だった
「殺せ」
確かにそう聞こえた
次の瞬間頭が割れるような痛みを感じる俺はその場にしゃがみこんだ
猿山 くそっ…
「殺せ殺すんだ」
猿山 黙れ…悪鬼が………
「お前は願いの代償を払いきれていない」
「早く殺して次の世代に移り変わるんだ」
猿山 お前の好きにはさせない
「運命は変わらない早く従え」
「そうすればその苦しみから解放されるぞ?」
猿山 何を言ったって無駄だぞ
猿山 俺は生徒たちには手をださない
「そうか」
「まぁいいさじきにわかる」
そう言い残し声は消えた
猿山 早くアイツらを帰さないと
猿山 このままじゃ
猿山 また繰り返してしまう…
猿山 そんな未来はもう懲り懲りだ
俺はふらつきながらも正門の鍵を開けた
気分が悪かった俺は一旦宿直室で休む事にした
後者に戻り廊下を歩いていた時だった
餌やりを終えた彼らが俺に声をかけた
コネシマ 餌やって来ましたよ
猿山 遅かったな
ゾム てか動物いなかった
猿山 ?
猿山 そんなはずないだろ
コネシマ ほんとっすよ!
マンゴー いなかったよ?
猿山 はぁ…?
猿山 もういいわ…お前らも疲れてるんだな
コネシマ せんせーが疲れてるんじゃないんすか?
コネシマ 最近奥さんともなんか気まずいらしいし…
猿山 おいコラ今なんつった?^^
俺はコネシマの襟を掴み笑顔で圧をちょっとかけた
コネシマ 冗談っ冗談っすよ!
猿山 次はないからな?^^
ゾム こっわ…
猿山 あっそうだ
猿山 正門は開けておいたから早く帰れよ
猿山 下校時間はしっかり守れ
鬱 えー?
猿山 えーじゃない
コネシマ へーい
猿山 大丈夫だろうな…?
ゾム 大丈夫っす
猿山 はぁ…そうかならいいが
俺は宿直室へと歩き出した
天乃絵斗(伊藤ぺいん)視点
俺は今市長に頼まれてこの世界に入った
そう呪鬼2の世界
音楽室で目覚めた俺はひとまず巻き込まれたというマンゴーと成瀬を探す事にした
この時間帯なら飼育小屋近くにいるはず
俺は階段を下り廊下を走った
人影が見え始めだんだんと鮮明になってくる
そこにいたのはゾムくん、コネシマくん、鬱くん、マンゴー、成瀬の5人だった
絵斗 おーい!
ゾム ん?おいお前らあれって!
コネシマ おぉ!ぺいんと兄さんじゃないっすか!!
絵斗 久しぶり
絵斗 あとマンゴーと成瀬君たちはここにいちゃダメだ
マンゴー え…?どうなってるの……?ん…?あれ…んん?
成瀬 えっと…説明を求めてもいいですかね…?
絵斗 あぁ!そっか
絵斗 この姿じゃわからないよね
絵斗 俺は伊藤ぺいんだよ
マンゴー ぺんさんなの!?
成瀬 どうなってんだ…?
俺は伊藤ぺいんの姿を強く思い浮かべた
次の瞬間俺の服はロスサントスの伊藤ぺいんの警察制服に様変わりした
マンゴー ほんとなんだ……
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