皆さんこんにちは!
リクエスト書いていきたいと思います!
十話くらいは書くかな…?
最後まで見てくれると嬉しいです!
―注意事項―
1、設定が私の妄想と捏造で詰まってます。
2、自分で読んでも軽く意味不明。
3、語彙力偶に迷子(探してほしいです)。
4、病み系・自傷行為あり。
5、キャラ崩壊してるとこあるかも。
6、誤字脱字ひどいです。
7、一寸…………腐です。
本当に最終話まで見ていってくれると嬉しいです!
因みにハピエンとバトエン何方も書きます!
あと文字数少ない!
てことでこれくらいかな?
それじゃあLet’s Go!
↓↓↓
最近、おかしな夢を見る。
夢と云っても、私が日頃から見る夢は寝起きが悪くなる。それ故寝付きも悪い。
けれどその“おかしな夢”を見る時は、海底に沈んでいくような感覚に陥るのだ。
『深い眠りにつく』という言葉は、この感覚を表現する為にできた言葉なのではないだろうか。そう思う程、深いと云う言葉がその感覚に当てはまった。
そして言葉通り、その夢はおかしかった。
***
柔らかい布団に身を包み込む。そして段々体温がゆっくりと上がっていく。躰が温まっているのだ。
瞼をゆっくりと閉じる。
視界が真っ暗になっても尚、脳は働き、色彩を宿らせる。
その所為か、現実の“酸化する世界”より、こうして目を閉じて浮かび上がる景色の方が、まだ素敵なのではないかと思ってしまう。
けれどどの道、どちらも“夢”なのには変わりはなかった。
ぶつんっと、糸が切れた時に起こる振動のようなものが、躰に伝わる。
何もかもが一転した。
然しそれは、刹那と区切ってもいい程に一瞬であった。
────ドボンっ!!
水に沈んでいく。
嗚呼…またこの感覚だ。
今日も見るのか……………あの夢を。
――夢は、夜の静かなヨコハマを散歩するという夢だ。
――ただそれだけ。
――街の灯りは一つも点いてなく、代わりに星々が辺りを照らす。
――然し其れが返って、星の美しさを際立たせていた。
――街はとても静かだ。
――何の音も聞こえず、聞こえるのは自分が歩く靴音のみ。
――けれど、その音が何処か耳に合い、
──────とても心地良い。
***
瞼を開く。
何時もの天井が目に入った。重い躰を起こす。
その“夢”は、とても鮮明に現実味を帯びていた。然し何かが違う。体の神経と感覚──魂がそう囁いた。
目を覚ました瞬間から妙な感じ。肺に吸い込む空気も、床につく手も。
何か虚無感を感じた。
空気を吸い込む。その感覚は確りと感じ取っていた。
だが、躰に這入り込んで、そして通り抜けて行くような…。
簡単に謂えば、自分が“幽霊”になったような感覚。
─────否、幽霊は少し違う。
事実、私は幽霊などになった事がない。
だがこの感覚を表そうとした時、“幽霊”という言葉しか思い浮かばなかったのだ。
そして、私が幽霊になる──怪奇的なモノになる、という事はあり得ないのだ。
だからこそ断言できる。
これは“夢”だ、と。
そしてもう一つは───
『わあぁっ!』
“突如現れた”荒い足音と共に、年若い少年の声が響いた。
そしてドサッと音を立てて、行き成り私の掛け布団の上に乗っかってくる。
体重は軽くとも勢い良く来た為、その衝撃が私の体を揺らした。
「ゔっ…!」思わず唸り声が上がる。
そして後ろに倒れた。
「一寸……重たいのだけど?」
横に手を広げた儘、呆れ口調で私は“彼”に云った。
『あははっ』
“彼”は私と目を合わせて、年相応のあどけない笑顔を浮かべる。
『ねぇねぇ、今日も外に行こうよ!』
声を弾ませながら“彼”は云う。私は溜め息混じりの息を吐いた。
「いいよ」その言葉を聞いた“彼”の表情が一気に明るくなる。
ぐいぐいと手を引っ張られながら、私は玄関へと連れてかれた。
靴を履き、扉を閉め、外に出た。
***
子供と遊ぶなんて只単に疲れるだけ、面倒くさいだけ。
けれど何故か、“彼”と共に居る事に、私は不快感を感じた事は無かった。
それどころか、何処か親近感を覚えた。
『〜♫〜♬〜〜♪』
“彼”は鼻歌を歌いながら、踊るような弾む足取りで前へと進んでいく。
私はそれを、微笑みながら見ていた。
『あっ見て!』突如、“彼”が空を指差しながら声を上げる。
その指をなぞって見るように、私は視線を空に向けながら云った。
「なんだい───」
瞳に映ったその光景に、私の言葉は肺に吸い込まれるように途切れた。
「……とても綺麗だ」その言葉が、途切れた言葉を紡いだ。
『ほら其処の星見て、繋ぐと射手座になるんだよ!』
私の外套の裾が引っ張られる。
「嗚呼、本当だ」
『あれはね、ギリシャ神話に登場するケンタウルスが、弓を引き絞ってサソリを狙ってる姿とされてるんだ!』
「よく知ってるねぇ」
『オレ学校では「できて」るから!』“彼”は得意げに答える。
「へぇ……それにしてもギリシャ神話か。本が好きなのかい?」
『…………』
私の言葉に、“彼”は静かに黙り込んだ。
『…本は読むよ。本を──言葉を読んでいる最中は、現実と切り離されているような感覚だからね』
「“切り離されている”…?」
『うん』
“彼”は、舞を踊るような綺麗な動きで一回転し、私の方へと体を向ける。
そして両手を広げた。
『何時かオレは……本が書きたいんだ』
私は目を見開く。その言葉が、妙に耳に響いた。
「本を……書く?」
『うん!』
呆然とする私に、彼は続ける。
『或る本を読んだんだ。でもその本を手掛けた人に会った時、全然想像と違った。まぁ、佳い意味なんだけどね…』
少し冷たい風が頬をなぞり、髪をなびかせた。
その風は、妙な雰囲気へと私を押し流した。
『語り手と作者は全くの別物であって、語り手が作者を殺してる。又は殺した上で作者という存在に化けている』
何処か楽しそうに、幸せそうに“彼”は語る。
『その事に気付いた瞬間、オレは思った。嗚呼……本を書こうって』天を仰いだ。
『そしてオレは殺されるんだ……オレはそうなってみたい。“素敵”とも云えるその行為を行ってみたい!』
(“素敵”、か……)
瞼を閉じ、そして開く。
「佳いんじゃないのかい?そう云うの、私は好きだよ。でも……」
視線を移す。
何処か遠く、何も無い方を私は向いた。何かを見据えるように。
「……でも、今の私は美女との心中がユメだからねぇ」
『えぇ…オレは厭だなぁ。女性が考えている事はよく分からないもの』
思わず目を丸くした。“彼”は歩き出す。
(判らない……)
足を進め、彼の隣に並ぶ。
「矢張り君、私と似ているね」
『………』
“彼”が此方へ顔を向けた。然し再び前へと戻す。
───“彼”は、私の言葉に返答しなかった。
***
「それじゃあ、私はもう寝るよ」
玄関に立つ“彼”に云いながら、私は布団に潜り込む。
『……ねぇ』“彼”が話しかけてくる。
私は首を傾げながら顔を向けた。
“彼”は、ニコッと少し薄気味悪さを感じさせる笑みを浮かべる。
『___________。』
“彼”は私に質問をした。
一つの質問を。
私はその質問に答えた。持論に近しいものだが、聞けば誰でも当たり前だと感じるだろう。
『そっか……』
“彼”はそう呟いた。そして笑みを浮かべた。
それは、先程の薄気味悪い笑みでも無く、只単に嬉しい時にする笑みでも無かった。
それは─────何処か悲しみを帯びた笑みだった。
思わず目を丸くする。
「…ねぇ君───ブツンッ!
其処で意識が途切れ、全ての神経が閉ざされた。
***
「ッ……!」
ばちっと瞼を勢い良く開ける。閉ざされた神経が一斉に機能し、背中が大きく反れる。
その所為か、一瞬息が喉で詰まった。
「カヒュ──はッ……はぁ……はっ…」
見慣れた天井が目に入った。荒くなった息を整える。
「はぁ…はぁ──ゔっ!!」刹那、脳に針が刺さったような痛みが走る。
その痛みに私は唸った。頭に触れ、ギュウゥッと髪を握りしめる。
暫くして、頭痛が治まると、私はふぅ…と、息を吐いた。
映像が流れ込むように、夢で起きた記憶が蘇る。
「………」
どれも、“彼”の顔は鮮明に描かれていなかった。
というと、まるで黒のマーカーペンで塗りつぶしたように、目元が隠れているのだ。
そしてあの言葉も。
『___________。』
その場の音の全てが無くなった、或いは私の聴覚が機能しなかったかのように、言葉を思い出す事はできなかった。
一昨日も、三日前も、一週間前も。
全て同じ事が起こる。
目を覚ましても“彼”が何なのか。最後に問われた言葉が何なのか。
何一つ思い出す事ができない。
日頃から見る夢ですら、記憶を取りこぼした事など無いのに………。
「…はぁ」
溜め息混じりの息を吐く。視界には天井しか映らなかった。
面倒くさいが、起きなければ成らない。
遅れれば遅れる程、国木田君の怒声が大きくなるからだ。
でも────
ゴロッと寝返りをうつ。
掛け布団を肩まで上げら温もりを感じながら瞼を閉じた。
躰が重い。
だるい。
動きたくない。
永遠に眠っていたい。
仕事に行きたくない訳ではない。
起き上がる事さえ辛いのだ。
布団でゴロゴロするのが好きな訳ではない。
目を開けている事さえ辛いのだ。
────嗚呼、そうか。
あの“おかしな夢”を、私はもう一度見たいのだ。
【この“酸化する世界の夢”よりかは、少しはマシな気がするから。】
コメント
6件
書き方うますぎぃぃ!!!!!!!!!
小説家になれる、もし本が出版されたら買いたい。それほど好き