この物語はフィクションです。
実在の人物、団体、事件等には一切関係ありません
床に散らばるペンや、割れたカップにすら苛立ちを感じる。
俺はことさらに乱暴にそれらを掴んでは、ゴミ箱に放り込んでいた。
今までのことは全部、全部自分のためだったというのか。
いや、自分のためだったのだろう。
皆、自分がクリアするために利用しただけ。
それでも、利用したという罪悪感は、彼らのためでもあると言う一点で何とか正当化できていた気がする。
それなのに、結局のところ、全部、全部、自分のため。
「悪いわけじゃない。悪いわけじゃないけど」
最後のひと欠片を放り込み、掃除機を出そうと扉を開けた。
それと同時に玄関の鍵が開く、金属音が聞こえた。
「尚紀?」
こうして勝手に鍵を開けて入ってくるのは、尚紀だけだ。
扉から差******************
*********************
*****
**********
***********************
******
*************************
*******************
コメント
2件
自分はほんとは死んじゃってるのかな…?