テラーノベル
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バラエティ収録のあった日から2日後。
仕事の合間に立ち寄ったカフェでゆっくりしていた吉田。
【明日、想いを伝えます】
たまたま開いたSNSのストーリーに綴られた文字。
投稿主は佐野で。
それぞれプライベート用のアカウントをフォローしあっているが、突然佐野から誰宛か分からないストーリーが投稿されていた。
不本意ではあったが、佐野に好きな人がいる事は知っている吉田。
『…その相手、俺だったらいいのにな』
ピロン
「明日暇?というかスケジュール知ってるから暇でしょ?ご飯行かねぇ?」
「え…」
LINEの通知が来たと思ったら、送り主はまさに佐野だった。
「は、やと、」
少し緊張しながら文字を打つ。
「いいよ。行こ」
「まじ!お店この前行ったとこでいいか!?予約しとく!ありがとう!」
既に入力してたんじゃないかぐらいの速さで返信がかえってくる。
『俺の早とちりだ、こんなの』
期待してしまう心に何とか蓋をする。
『きっと相談だろ、』
そう心に気持ちを閉じ込めてうん、とだけ返事を送った。
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「じんと、おまたせ」
翌日、ふたりはこの前と同じ待ち合わせ場所に集まった。
そろそろ日も暮れそうな夕方時。
佐野は相変わらずの笑顔で吉田を前にした。
いつもと変わらない佐野、に見えたが。
「あれ、なんかいつもと違う?」
「えっ気づいてくれた?アクセサリーとか色々新調したんだよ。この後もう1個予定いれててさ!」
「そうなんだ」
『そこで告白するんだな。だからそんなオシャレしてんだ、』
やっぱり、とどこか複雑な吉田を佐野は気にせず手を引き、店の中へと足を踏み入れた。
佐野様、と呼ばれた席に座れば佐野が真っ先に話し出す。
「ちょっと、さ。仁人に相談があって」
「…」
「…おれ、今好きな人、いてさ」
『…好きな人、か、』
「そいつはさ、なんていうか、こう、安心できるというか」
「うん」
「凄い物知りで、頭の回転も早くて、おもろくて」
「うん」
「なんて言うか、、可愛くて。ツンデレなとこもあって」
「…うん」
「凄く、その、こうやって大切にしてるからこそ上手く伝えられない、んだけどさ。どうしたらいいんだろうなぁって」
「…はっきり伝えなよ」
「え?」
「好きなんだろ。その人。関係性が壊れるのが怖いのは勿論俺だって怖い。だからと言ってそのままにしとくのか?………はやとに想い寄せられて嫌な人なんていないだろうし」
『もう、これで終わり』
「…そっか」
「じんと、ありがとう!これでようやく伝えられるわ!」
『あぁ。…はやとの気持ちが伝わるよう応援してるよ』
「俺さ」
「仁人の事が好きです。」
コメント
2件
続き楽しみです!

ちゃ