コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
ダメだ~!と僕は読んでいた本を顔にかぶせた。どの本を読みあさってみても、同じようなことしか書かれてないし…。やっぱり彼女はこのまま…。いや、そんなことさせない!!
「父上!汚れてしまった夜人を、もとにもどす方法はないのですか?!」
父上はおどろいた様子だった。普段僕は自分から父上に話しかけることはないからだと思う。父上は言った。
「確かに、今まで汚れを取り除こうとしてきた。だが、それは、不可能だということがわかったのだ」
「なぜっ…」
「よいか息子よ。汚れとは、呪いのようなものだ。あらゆる国でも呪いをあつかう時は血を使う。つまり、呪いとは無縁の我々にとって毒だ。そしてその毒が病気となり、広がっていく。
黒色が他の色に染まらないように、純白の我々に黒を染み込ませるようなものだ」
「………………そうですか…」
僕は部屋を出た。そろそろベルに会いに行く時間だ。
最近のルーガは様子が少し変だな…。