テラーノベル
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青い空と白い雲の間を縫うように、私は自由気ままに漂っていた。翼を持たぬ身ながらも、長年の鍛錬で得た浮遊の術のお陰で、まるで雲雀のように軽やかに舞える。今日は特に風が心地よく、いつもより高い高度まで昇ってみよう。
雲の中はわたあめのようにふわふわしていて、心地よい。しかし突然、雲が乱れ始め、激しい音と共に閃光が走った。
「何かしら……?」
次の瞬間、雲の中から銀色の楕円形の物体が飛び出してきた。表面は金属のような質感だが、どこにも窓らしきものはない。機械的な動きではなく、まるで生き物のように滑らかに動いている。
私は驚きつつも警戒レベルを引き上げた。あれは一体……?口をあんぐり開けていたら、謎の声が響く。
「そこの人間。何者だ」
「怪しいものじゃないよ。ただの魔法使いよ」
「証拠を見せて貰おうか」
「それは……」
謎の声は、金属的な音で私の耳の中に直接伝えてくる。不思議なことに言葉は明瞭で意味が分かる。しかしそれよりも先に声の主が気になる。雲の中から突如現れたのは、間違いなく謎の円盤である。
考え込む時間もなく謎の円盤は近づいてくる。
「これ以上進むことは許さん!ここは我々の領域だ」
円盤が開いて、私は吸い込まれてしまう。中に入るとそこはピンク色のわた雲でできた不思議な空間だった。しかし雲の間から出てきた触手に導かれて、手術室に来てしまう。手術なんかされたくなかったので、足をばたつかせる。
足と手の枷が外れた。雲の中を泳ぎながらエイリアンから逃げた。
「待つのだー!」
「イヤァァァァァァ!!」
叫び声を上げながら雲の中を泳ぐ。そして雲と雲の切れ間を見つけ、体当たりして飛び出した。それでも彼らは追ってくる。
「逃げないと!」
焦りながら白い雲を突き破る。白くてふわふわした雲を掻き分け終わると、そこには街が見えた。
街に入ってそこの草木に隠れると、エイリアンは追わなくなりそのまま去っていく。もう空の旅はこりごりだ。
コメント
3件
うわあ、面白かった!空を自由に飛ぶ魔法使いの女の子が、突然UFOに遭遇して拉致されちゃう展開、めっちゃドキドキしました。ピンク色のわた雲の空間とか、触手に連れてかれる手術室とか、映像が目に浮かぶようで引き込まれました。最後は無事逃げ切れたけど、もう「空の旅はこりごり」ってオチに思わず笑っちゃいました。これからどうなるんだろう?続きがすごく気になります!
ruruha
190
#一次創作
NaCl
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羽海汐遠
12,218
#闇
ruruha
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