⚠︎︎ナンパされます
⚠︎︎宇髄さんがドSです
⚠︎︎どこものほほんとしてません
⚠︎︎作中に関鬼滅の刃にない名前が出てきます
街中で珍しく一人でいる善逸。
朝も散々弄ばれて、頭がボーッとしている。
しかも、慣れていない人混みに飲み込まれて、人酔いになっていた。
頭がふわふわした感覚に襲われる。
善逸「(早く帰りたい…)」
足元がふわりと揺れる。
少しフラフラしながら歩き続けていると、
「ねえ」という声と同時に肩に手が乗った。
善逸「は…はい?」
男「フラフラしてるけど、大丈夫〜?」
善逸が振り返ると善逸よりも身長が高くてチャラそうな男の人が立っていた。
善逸「え、ぁ、大丈夫、です」
男「いやいや〜、危ないでしょ!どこ行くの?着いてくよ?」
スラスラと出てくる言葉に頭が追いつけない。
チャラそうな男の人が善逸の髪を指先ですくって撫でる。
男「綺麗な髪だね〜!金髪なのに傷んでないんだ〜!ねぇ、君さ!可愛いからLINE交換しない?交換するだけでいいからさ?」
男はぐいっと距離を詰め、善逸に向かってスマホを揺らす男。
善逸は頭の中がハテナだらけ。
男「ほらほら!スマホ出して?」
善逸「え、ぁ…はい」
言われるがままスマホを出し、ボーッとしたままLINEを交換する。
すると男は満足そうに手を引いて言った。
男「ほら!どこ行くの?送ってくよ?」
善逸「え、い、いや、大丈夫です…」
男「え〜ほんとぉ〜?ちょっとくらいいいじゃん〜!」
善逸が手を振り払ってそう言うと不服そうな顔をした。
男「家帰るの?それだけ?」
善逸「…そ、そうです、けど…」
男「そっかぁ〜!じゃあ〜、気をつけてね?」
善逸「は、はい…?」
うまく整理できないまま、ふらつく足取りで家へ向かった。
〜家〜
善逸「…ただいまー」
宇髄「ん、おかえり」
人酔いも無くなり、何事も無かったかのように宇髄に話しかける。
あの男とは違う優しい宇髄の声が善逸を包み込む。
宇髄「朝からヤったからまだ体火照ってるな。…そんな状況で外行ったのか?」
善逸「そ、それはアンタのせいだろっ!」
『ピコンッ』
宇髄「ん、なんか通知…」
宇髄がそっと善逸のスマホを覗き込むと、宇髄の知らない人からLINEが来ていた。
ゆう『家帰れた〜?』
宇髄「…は」
善逸「…?」
宇髄が息を呑む。
どんどん顔が険しくなっていき、善逸を押し倒していた。
善逸「へっ…?な、なにっ…?」
宇髄「…この、ゆうってやつ、誰だよ」
これまでに聞いたことないほど低い声で、善逸を問い詰める。
善逸は手首を押し付けられて身動きが取れない。
善逸「ゆうっ!?だれっ?え、ほんとにだれっ?」
宇髄「…誤魔化すなよ。早く、言え」
善逸のスマホの画面を近づけながら囁く。
怒りを我慢しているように。
善逸「え…、家帰れた…?ぇ、あ、ぁ!」
思い出したように大きい声を出す。
その途端、焦ったような顔になる。
宇髄「なんだよ、心当たりあんのか」
善逸「っ…そ、そのぉ…今日…ナンパ…されてぇ…」
恐る恐る話し出す善逸。
険しい顔で見つめていた宇髄の顔がどんどん安心したような顔になった。
宇髄「…ナンパ、か。…は?ナンパ?」
善逸「ナ、ナンパ…」
様子を見ながら呟くと、宇髄がチッと舌打ちをした。
善逸の肩がピクッと震える。
宇髄「…なに俺の男にナンパしてんだよ、この野郎…」
善逸「ッ…///」
宇髄は手首を離して髪をかきあげる。
その姿を見て善逸の胸がキュンッとなる。
宇髄「……で、」
目線を善逸に戻して、手首をまた掴んで、低い声で言い放った。
宇髄「お前はなんで拒否しなかったんだ?」
善逸「へっ…」
“どうみても怒ってる”誰が見てもそう思うくらいに怒っている。
態度には出していないけど、あと少しで爆発するような。
宇髄「答えろ。言い訳なしで」
宇髄の低音に、思わず全身がビクッと震える
“これはやばい”と、察する。
善逸「そ、そのっ…ボーッとしてて…き、気づいたら…」
宇髄「ボーッと?…へえ」
グイッと顔を近づけて逃げ道を閉ざす。
宇髄の怒りに満ちた顔が善逸を捕らえる。
宇髄「ボーッとしてたからって、逃げられるとでも思ってんのか?」
善逸「へっ…?ま、待って…」
宇髄の迫力に思わず声が震える。
いつもなら泣きそうになるとやめるはずの宇髄は、
やめる気配などなく善逸を追い詰めていく。
善逸「ち、違う、っ…!ほんとに…!ほんとに、いきなりでっ…!」
宇髄「……で?」
善逸の耳に低音が響く。
たった一言なのに善逸の身に重くのしかかる。
何を言っても、無駄。
善逸「っ…!やだ…ごめん、っ…ごめんっ…ほんとに、悪気は、なくてッ…」
泣きそうな声訴える善逸をジーッと見つめる。
見つめてしばらくすると、静かに笑って
宇髄「ん、分かった」
と善逸の頭を優しく撫でた。
さっきまでの雰囲気とは反対で、安心感が広がる。
善逸「…ぅ…ぅぅ……こわ、かったぁ…」
宇髄「…悪い」
安心感で涙が溢れる善逸を撫で続ける。
少し微笑んでスマホを放り投げる。
宇髄「…もうアイツのこと気にすんなよ」
善逸「っん…!」
撫でられながら思いっきり頷くと、宇髄の口角が上がる。
善逸への怒りはなく、ただ愛らしい、という感情しか無かった。
2人で平和な時間を過ごしていた。
ところが、
『ピコンッ』
善逸「!」 宇髄「!」
平和な空気が1つの通知で乱れた。
宇髄は苛立ちが再び沸き上がり、舌打ちが出る。
善逸はピクッと震え、不安が溢れ出る。
宇髄「はぁ…めんどくせぇな…」
放り投げたスマホを宇髄が見ると、宇髄の表情に怒りが溢れ出た。
宇髄「……1人で、シたことある?…だってよ」
善逸「…へ、?ぇ…?ら、LINE…?」
宇髄「あ?それ以外何があんだよ」
善逸にスマホを乱暴に投げると無意識に頭を搔く。
善逸はLINEの内容を見てハッと息を呑む。
ゆう『1人でシたことある??』
善逸「…ぅ、宇髄さんッ…ど、どうすればいいの、っ…」
再び泣きそうになる善逸と、男の相手にしたくない宇髄。
宇髄「はぁ…、知らねぇよ、そんなの」
善逸「ッ…!ぉ…怒らないでよぉ…!」
宇髄が冷たく言い払う。
善逸の心にズキッと針が刺さる。
善逸の泣きそうな声に宇髄がピクッと動く。
宇髄「…はぁ…それ貸せ」
ため息混じりに手を差し出す。
善逸の顔にパァっと笑顔が広がる。
善逸「ありがとっ…」
宇髄にスマホを渡すと腹たったようにパッと操作し、すぐに返してきた。
宇髄「…ほらよ。これでいいだろ」
善逸にそっと近づいて、頭をポンポン、と撫でる。
画面を見るとブロックはされておらず、メッセージが送られていた。
ゆう『1人でシたことある??』
善逸『彼氏がいるのでありません』
善逸「ッ…/// ありがと、っ…」
泣きそうな震える声で宇髄を見つめる。
宇髄も見つめ返し、優しく微笑んだ。
宇髄「…ほんっと、俺がいねぇとだめだなぁ」
再び頭を撫でると善逸がピクッと跳ねる。
その反応を見て微笑みがニヤニヤに変わる。
善逸「……そ、だけど…」
顔を逸らしてボソッと呟く。
宇髄の心臓がドクンッとなった。
善逸は顔を逸らして恥ずかしがっている。
その姿が宇髄の本能をくすぐる。
宇髄「…善逸」
善逸「…ん、」
宇髄「…誘うならもっと大きい声で言えよ?」
善逸「ッ…!べ、別に誘ってなッ」
宇髄の耳には善逸の否定が届かず、軽々と善逸をお姫様抱っこした。
善逸「ちょ、っ…」
寝室に着くと、善逸の鼓動が激しくなる。
ドサッとベッドに押し倒す。
善逸は無意識にシーツを掴んでしまう。
宇髄「…足、開け」
善逸「ッ……ん…」
顔を逸らしながらゆっくりと足を開く。
その足をグイッと広げ、全てが見えるようにする。
善逸「ッ…そんな、見んなっ…」
宇髄「素直じゃねぇなぁ」
善逸「うるせぇっ…」
空気が熱を帯びる。
脱がされてもいないのに善逸の息が高まる。
服の上からススス、と太ももをなぞる。
善逸「んッ、ぁ…♡」
少し触るだけで甘い声が漏れる。
シーツに少しシワが出来る。
宇髄「…半ズボンとか、誘ってるよな?」
善逸「う、るさいっ…♡」
半ズボンの中に手を入れ、善逸の小さな”アレ”を触ろうとする。
その時_
『ピコンッ』
善逸「!?」 宇髄「!?」
善逸のズボンのポケットから通知がなった。
雰囲気が壊れ、 2人の動きがピタッと止まる。
宇髄「…お前、スマホ持ってきたのか」
善逸「っ…だ、だって…急に抱っこされたから…」
宇髄「…はぁ……またアイツか?」
震える手で画面を見る。
宇髄の予想通り、男からのLINE。
“なんで今”という気持ちが重なる。
善逸「ッ!!」
宇髄「…なんて」
善逸「…か、彼氏…に秘密で…一緒に、ゲームしない?…って…」
宇髄「…は」
浅い息を吐いて気持ちを制御する。
そんなことも知らずにスマホからまた通知がなる。
『ピコンッ』
善逸「…また、きた…」
宇髄「……なんて」
ゆう『彼氏に秘密で一緒にゲームしない?』
ゆう『今電話しよ?』
善逸「っ…もぉ、こいつやだぁ…!!」
宇髄「…ヤってる最中、電話してやろうか?」
善逸「バッ…!!」
興奮とイラつきが混ざり、スマホを奪って怒りの籠った声で言う。
“宇髄さんならやりかねない”という気持ちが強く、スマホを取り返そうとする。
『ピロリンッ』
善逸「へっ…?ちょ、宇髄さんっ…?」
宇髄「…電話、かけてみた」
善逸「ちょ、ばかぁっ!!」
バッと起き上がり、スマホを取ろうとする。
でも、体格差がありすぎるため、無駄な抵抗になった。
宇髄「しー…静かにしてろ」
起き上がった上半身をグイッと押し倒す。
スマホを近くに置いて、また太ももをなぞる。
善逸「ん、ぅ…ッ…♡宇髄さ、っ…やだ、電話っ…」
宇髄「こいつがでなければいいんだろ」
善逸「そんなのわかんな、っ…♡」
『ピロンッ』
善逸「!」 宇髄「!」
ゆう『もしもし〜?電話かけてくるなんて積極的だねぇ〜!』
宇髄「チッ…」
陽気な声で電話に出る男につい舌打ちが出る。
善逸は首を横にブンブン振っていた。
宇髄「ほら、こいつに証明しろ」
そう言いながら、スマホを善逸の近くに置き、
善逸の”アレ”をこすった。
善逸「んんッ…♡」
ゆう『え』
善逸の甘い声と男の驚きの声が宇髄の耳に響く。
善逸はシーツを握りながら顔を横に勢いよく振る。
宇髄「大事なとこで、声我慢すんなよ」
ニヤッと笑みを浮かべながら弱い所を責める。
善逸「ん、ぁッ…♡や、だっ…やだぁっ…!電話、切ってっ…!」
宇髄「こいつが嫌なんだろ?だったら、自分で証明しろよ」
ゆう『え、え、どうしたの?』
宇髄「おい、ゆうとやら、ちゃんと”俺の”恋人の声聞いとけよ?」
ゆう『は、?』
電話先の男は混乱している。電話の先で、何が起きているのか。
宇髄はそんな状況を楽しんでいる。
善逸「やだ、っ…♡うずいさ、っ…ぁ、あッ…♡電話やだぁッ…♡」
甘々な声が耳を抜ける。
ぐちゅぐちゅ、といやらしい音が男の耳へと届く。
善逸の目が次第にトロン、としていく。
ゆう『あの、ど、どしたの?』
宇髄「お前は喋んな」
ゆう『ぇえ?』
善逸「ん、ふッ…♡やだ、ぁッ…♡聞かれたくなッ…♡」
宇髄「嘘つくなよ。聞かれて興奮してるくせに」
ぐちゅぐちゅっ、グリグリ…、と善逸の甘い声と、いやらしい善逸の音しか聞こえない。
善逸「ッッ…♡してな、っ…♡はやく、切ってよぉッ…♡」
宇髄「…もう十分わかっただろ?こいつは、”俺の”。もう二度と話しかけんなよ」
ゆう『え?』
『ピロリンッ』
最後にそう言い残してブチッと電話を切る。
やりきった感を出す宇髄は指を動かしながら善逸を見る。
善逸は腰をビクビク動かしている。
宇髄「ん、切った」
善逸「ぅ、あッ…♡おそいぃ…ッ…♡」
宇髄「証明できたんだからいいだろ?」
善逸「良くないぃッ…♡ぁ、あ…ッ…♡」
言い聞かせるように耳元で囁く。
我慢してたはずの声がどんどんと大きくなっていく。
宇髄「…今度は、邪魔者なしだな」
2人のえっちに邪魔者はいらない。
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