テラーノベル
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「 … ちょ、おんりーさん!」
手を掴まれて、走り出して数分。
こんな暑さの中で走るのは中々の鬼畜で、もう溶けそうなくらい。
「 ついた、」
着いたのは …… 。
「 体育館裏 … ? 」
「 人目がつきやすくないからね。」
あ … 、そゆことね。
「 … て、クラスまで何しに来たの? 」
「 …… ! えと、まずはお礼の方を … 。」
「 しなくていい。」
「 は、… 。じゃあ、そのまま本題に入らせて頂きますね、」
「 では、なんで僕を助けたんですか。」
「 … 、! 」
「 気付いたら助けてた、とかも意味は? 」
「 あと、僕と一緒にいて、噂とかなかったんですか? 」
「 ストップ! 質問多い。」
「 すいません … 。」
「 まず最初の質問ね、君を助けたのに他意はないよ、というのと、ちょっと家では話題になったけど、男、だと言ったら『ならいいわ』程度で済んだし。」
( 話題にはなったんだ、)
「 これで終わり? 」
「 うん、まぁ。」
「 じゃあ ―― 、」
「 どうぞどうぞ? 」
「 え、」
「 だったら僕は別に帰らせていただきますね。」
「 さっきのはおんりーさんが噂にしたくなかったからの行動だ、とか言えば皆納得いくだろうし。」
日本有数の会社の社長さんの息子なんだし、皆もわかるはず。
「 そ、うだね。」
「 … 、? 」
全てを話し終わって気持ちが少し晴れると、おんりーさんが小さい子供が苦い珈琲を飲んだような、少し我慢?をしている顔をしていた。
え、何もやっていないよね … ? 言動もきっちり失礼がないような敬語だし。
「 … いや、なんでもない。」
時間が経つと、いつものクールおんりーさんに戻った。
少しずつ、離れていくおんりーさんを眺めると、あの時の笑顔が脳裏に出る。
「 あ、! 」
もう1つ質問したいことを思い出すと、おんりーさんの背中はもう見えなくなっていた。
「 次回かぁ〜。」
どうやら、この質問の答え合わせはまだ後回しだそう。
――― あの笑顔はなんだったのか。
主から
毎日投稿4日目! なんかうん、言うことないな(
頑張ります。(? )
コメント
5件
どうやったらこんなに神みたいな作品を作れるんですか...😭 出版しちゃいたいぐらいです👍️..((
「どうぞどうぞ?」って言ってるのがなんか可愛い…!!? 質問(問題)があるのにqnちゃんを返してしまったのか……おらぷよ……(?)失敗しまくってるような気が…((( «あの笑顔とは»……気になる!✨