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華:%@?)私は、誰だっけ?名前、なんてあったっけ。今、何をしようと…
康二)ポニスル…?大丈夫か?顔色が悪いぞ
か’x」#c)(だ、誰…?怖い、殺されてしまうかもしれない、、嫌だ)
康二)歩けるか?保健室まで一緒に行こうか?
康二は華菜の体を支えようとする。
か.z*@7)やめて…ください、私に触らないでください…
康二)華菜?
.:vz7%)か…な…?いったい、誰のことを言ってるんですか…?
康二)えっ、そりゃあもちろんお前のことだろ?
」#vz)わたしの…こと?
康二)お、おう、お前の名前をよんでるんだが、
)#bz)わたし…わたしは…
彼女は意識を失い、全身の力が抜けた。
怪我をさせまいと康二は彼女の下の方に滑り込みクッション代わりになった。
その時、ふと周りを見るとクラスの女子数人がこちらを見ていた。
今起きた一部始終を全て見ていたようだ。
だが、康二の視線に気づいた彼女らは走っていった。
康二はゆっくりと立ち上がろうとする。
すると、華菜の右手が動いた。
康二)華菜?
.#bz)…うぅっ。
康二)華菜…だいじょうb、、
グチャッ
康二)ぐはっ!?
彼女は目をつぶっていた。体はだらけており
右腕だけが動いていた。
その姿はまるで右腕を糸で操られているようだった。
右手に持っていた歪な形のナイフが康二の腹部を貫通していた。
見た目とは裏腹にとても切れ味が良いようだ。
康二)華菜っ…?華菜っ!気を…しっかり…持て。
腹部を抑えながら呼吸をする。
キラッキラ___
歪な形のナイフは光を放っていた。
ナイフが康二の腹部に刺さると、彼女の手は動かなくなった。
ナイフは勝手に動いていく。まるで意思を持っているようだ。
康二)くっ……ぅあっ!
ナイフは体内に入る訳ではなく少しづつ、少しづつ体全体に傷を負わせる。
何かを描いているようだ。
康二)う”っ…血が出過ぎて、意識…がっ、
大量出血により康二の意識は遠のいていく。
」xb/)……まだ死んじゃダメよ。
康二)(だ…れだ…?もしかして、これが…幻聴ってやつか。てことは、俺、もう死ぬのかな… )
何やら女の声がしたが、
康二はこれを幻聴と思った。
康二)(もう…死ぬのか。確かここら辺になると走馬灯ってやつが見えるんだったか…?)
ナイフは早々と動いていく。ナイフの色は血の赤で染まっていたが、どこか違和感がある。
ガラスペンの先端のように血をインクとして貯めているようだ。
康二)(このナイフ、いったいなんなんだ、)
ナイフの動きが止まった。
!#*c」)康二さん。目をつぶって。深呼吸して。
康二)(もう俺は助からないし、最後くらい素直でいるか、)
康二は言われた通り目をつぶりゆっくりと呼吸した。
その間彼女はナイフを手にした。
華菜…?)康二さん。好きな花はなんですか?
康二)好きな…花か、 バラ…かな。
*
*
華菜…?)バラですね?わかりました。
彼女はナイフを右手に持ち、床に何かを描きはじめた。
少しづつではあるが、絵が完成していった。
完成した絵はまるで実物のように見えた。
華菜…?)康二さん。完成しましたよ。 貴方の作品です。
傷のついた体を動かし、少女の描いた絵を見た。
康二)わぁ、とっても…綺麗。
康二はこれが自分が生きてるうちで、最後に見れる花だと思うと、とても心が温まり、不思議と笑顔になった。
康二)お前、華菜…なのか?
華菜…?)………違います。
康二)そうか、、でもありがとな。俺、笑えた。
康二はゆっくりと目をつぶる。
康二)(次、目を開ける時は、俺はどこにいるんだろうか。天国か?地獄か?はたまた別の場所か、でも、この人生悪くなかったな。少なくとも今日という最後の日は )
色んなことを考えながら康二は意識を失った。
彼は笑っていた。
華菜…?)康二さん。また後でね。すぐに会えるわ。貴方の作品は…今までの人の中で1番美しかったわ。今、助けるからね。
彼女は彼の死体を家へと持ち帰った。ゆっくり、丁寧に。もちろん忘れる前に写真を撮っていた__