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高さが5メートリもあるキリスト像がそびえ立ち、その横のエメラルド色のステンドグラスの祭壇の前に、しばらく俊哉は手を組み佇んでいた
一見他の人から見たら祈りをささげているように見えるが、実際は俊哉はその祭壇のアイテム一つ一つを値踏みしていた
金幕が張られた豪華な祭壇の横には、不釣り合いなほどの200インチのスクリーン
目の前のワイヤレスマイク・・・金膜の経典カバー・・・金の延べ棒、この祭壇には相当金がかかっている・・・
いや、ここの施設全体が、それはそれは金がかかっている、そしてここに来る信者は信じられないほど、けた外れの金持ちが多い
無理もない、このリバティ・トラストの教えは、健康と富を心棒するところに要点が詰まっていた
教祖の教えによれば、精神性の向上に加え、物質的豊かさも享受することも教えられていた
すなわち貧乏人は信者にもなれないということだ
鈴子と別れた当時の俊哉は、この金持ちの信者達となんとしても仲良くなりたかった、上手く行けば今より良い仕事を世話してもらえるかもしれないと下心があった