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――――確か、あれはまだ幼稚園児だった幼い頃……。
「お母さん、しーちゃんおりょうりしたい」
「あら、どうしたの?」
「お母さんのごはんとってもおいしいから、しーちゃんもつくれるようになりたいの」
キッチンに立ち、晩御飯の準備をするお母さんの横でヒョコヒョコと跳ねる。
お母さんは昔から楽しそうに料理をする人だった。イベント事はもちろん日々の食卓まで、家族の栄養を考えた美味しいご飯が食卓に並ぶ。そんな人が身近にいるんだから、幼い私が料理をしたいと思うのは必然だった気もする。
お母さんは目を輝かせる私を見てクスリと笑い、目線を合わせるように膝をついた。
「そうなのね〜、きっとしーちゃんは美味しいご飯が作れると思うわ。何を作りたいの?」
「えーっとねぇ、シチューがいい!にんじんさんをね、お花にするの」
「シチューか、じゃあ明日一緒に作ってみようか」
「えー、しーちゃんひとりで*****************
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