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一条「っ…あ、こてつ…っ//!!あ、あぁっ…!!いいっ///」
久我「正直でいいですね…!だから兄貴は好き、ですよっ!!」
月明かりの一つも差さない真っ暗な部屋の中、一条と久我は互いを求め、愛し合っていた。
一条「ん”っっ//!はぁ、あっ//こてつ///イキそうっ…!!!//」
久我「っ…俺も、です…!!」
一条「く…!!あ”ああっ//!!!
…っ、は…ぁ、ん……ふー、ふー…」
久我「はぁ、はぁ…」
一条「…ふふ、虎徹…♪」
妖艶な笑みを浮かべると、一条はふらふらと起き上がった。その手で、久我の頬を包む。
一条「また気が向いたら…頼むわ」
久我「…!…はい」
溢れ出る色気に酔いしれるように、久我の顔が紅潮する。それを見て、また一条は艶やかに微笑んだ。
久我「おはようございます、兄貴」
一条「おぉ…おはよう」
久我(…兄貴、顔赤いですね♪)
一条(やめろ虎徹)
次の日の朝、いつもより少し遅れて、久我が事務所に来た。一条をからかうように眺めて、手で制される。
久我(相変わらず恥ずかしがりだなぁ…まぁ、そこがいいんだけど)
そんなことを思いながら、久我は自分のオフィスへと去っていった。
相良(本当に、仲良いんだな…)
…その光景を、訝しげに見ている男がいた。
雑務を終え、喫煙スペースに辿り着くと、煙草に火を灯す。
相良(ひでぇ奴だよな。俺の気持ちも知らないで…)
溜め息混じりの煙を口から吹かした。
この男―、相良は前々から知っていた。久我と一条が恋仲にあるということを。
久我虎徹が好きだ。
そう気付いたのは、もうどのくらい前の話だろうか。
好きだから輝いて見えるのか、輝いて見えるから好きになったのかも、もう覚えていない。ただ、一つ言えることは…
相良(あいつの相手は、俺じゃない)
自分で思いながらも、相良は悲しい風に下を向いた。
そう、あいつには…久我には、もう一条の兄貴がいる。自分の恋が叶うことはないのだ。
相良「…はぁ」
それなのに、自分はまだそんな無駄な想いを抱いている。
久我「…」
偶然、そこを通りかかった久我は、思い悩む相良の背中を心配そうに眺めた。
久我「…あの、相良の兄貴」
相良「何だよ」
久我「今日、飲みに行きません?」
組員も事務所から退出し始め、人がまばらになってきた頃、久我は相良に声をかけた。
相良「何で、お前と…」
久我「俺でよかったら、何でも話聞きますから」
正直、二人きりは避けたかった。どうしても変な期待をしてしまうから。でも、その真剣な眼差しで見つめられると、どうしても断れなくなる。相良は承諾した。
相良「…」
久我「…飲まないんですか?」
妙な緊張から、簡素な返事しかできない。
人の本心というものは、飲むとすぐに露になってしまうものだ。そうなれば、ただ俺が恥ずかしいだけにとどまらず、店にも迷惑がかかる。
久我「ここでは…言いづらいことですか」
相良「…うん」
返事というよりは、ただの意思表示に近い。
久我「…分かりました」
終わりです。いいね800くらい来たら、続きを書こうかと思っております。