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※この物語はフィクションです。

実在の人物及び団体、事件などとは一切関係ありません。


「矢崎さん、あなたは大きな嘘をついている。あなたは園田さんを助けた恩人ではない」

〈File6:骨の囁く声〉

「なぜなら、あなたは女性だからだ」

誰かの息を呑む音が沈黙を漂う。

全員の目が矢崎さんに向いていた。

矢崎さんは涼しげな目鼻立ちで、少し顔がむくんでるけど、十分にイケメンと呼ばれるに相応しい外見に見えた。

タートルネックのゆったりとしたニットに、オーバーサイズのジャケットを合わせたスタイルは、良くも悪くもありふれている。

私と同世代の男性のように見えていた。

「根拠はいくつかあるが、まず頭蓋骨だ。頭蓋骨には人種や年齢、性別を判断する材料が揃っている。たとえば眉間と鼻根部」

そう言って、朝比奈は私の眉間と鼻の付け根の辺りを指先で撫ぜた。

花弁に触れるような繊細な手つ*****************************

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