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ガチャン!
日帝はドイツ社員達の方向へ思い切り火炎瓶を投げつけた。目の前は煙と炎に包まれた
ド帝「しまった…これで視界を遮って逃げるつもりか!」
だが彼らの予想に反し、煙の中から日帝が刀を構えてきて突っ込んできた。彼は飛び上がり、
ドイツ帝国に斬りかかろうとする
社員「カイザー!」
ド帝「ちっ…」
咄嗟に刀を引き抜き、斬りかかってきた刀を受け止める
刀と刀は一度膠着した後、激しい斬り合いへと発展した
周りの社員達は彼らを邪魔させまいとただ見てるだけで、金属のぶつかる音が響くだけだった
ド帝「やるじゃねぇか…極東の若造」
日帝「こっちだって負けられないんですよ…!」
斬り合いは一歩判断ミスしただけで命取り
己の動体視力を最大限まで引き出して彼らは戦う
だが、力の差は歴然だった
ドイツ帝国が刀を大きく振り下ろし、それを受け止めようとした瞬間ーー
ガキンッ!!
日帝「なっ…」
彼の重い一撃によって刀身が折れた
ド帝「さらばだ」
トドメと言わんばかりに突き刺そうとするドイツ帝国の攻撃を日帝はなんとかして避ける
攻勢はドイツ帝国に変わった。攻撃手段が無くなった日帝は逃げる
ド帝「逃すか!」
日帝は何か武器になる物を逃げながら探す
その間、狭い通路などを通って少しでも時間を稼ごうとする
だが、ドイツ帝国の俊足に日帝が逃げ切れるはずがなく、とうとう刀が刺さる距離まで追いつかれてしまった
ド帝「潔く諦めたら、命は助けてやるよ」
日帝「(畜生…やっぱり無謀だったか…)」
体も疲弊し、諦めかけたその時だった
「hello, boys!」
ド帝「…な、なぜお前がここにいる」
日帝「あ、貴方は…?」
戦場と化しているこの街にらしくない私服、そしてサングラス。明るい笑顔
彼は現在市長になるために遠くの街で研修をしているはずだったーー
🇺🇸「なんか足音がすると思ったらそこにいたのかー」
ド帝「どう言うつもりだ」
🇺🇸「ん?俺たちアメリカは連合軍に味方する
って言えば満足か?」
その言葉を言った瞬間、ドイツ帝国は絶句し、慄いた
日帝は状況がわからず、疲れで頭が回らない
それをアメリカは抱える
🇺🇸「nice fight!後は任せろ」
一方その頃、イギリス達はというと…
🇬🇧「日帝さん…どうかご無事で…」
既に彼らの目の届かない所へ逃げており、休憩していた。どうやらフランス達も撤退していたようで、もはや勝ち筋は見えなかった
社員達も希望を失っていたが…
「あれ?もしかしてイギリスさんですか?」
話しかけられた声の方向を見るとその人物は星条旗の紋章がついてある服を着ていた
🇬🇧「もしかして…アメリカの部下ですか?」
「はい!重大事態として助太刀に参りました!」
🇬🇧「ハァ…ならもう安心ですね。フランスさん達に連絡しましょう」
🇫🇷「そうなんだよイギリス!俺たちのとこにもアメリカが!」
🇬🇧「この勝負…私たちの勝ちですね」
彼らの予想通り、その後はアメリカ達の快進撃
鍛え上げられた兵達と豊富な武器により二社の社員達を次々と撃破
ドイツ、オーストリアの社員達の疲弊、アメリカの参戦による恐怖も重なり、瞬く間にドイツ社員達やオーストリア社員達を捕縛させた。
そして、ドイツ・オーストリアの降伏を持ってしてこの大戦は幕を下ろしたのだった
この大戦は数百人の死傷者を出した史上初の紛争だった。また、街の施設にも沢山被害が出て
事態は復興へと進んでいった
また、ドイツ帝国とオーストリア帝国はバルカン会社を恐喝した罪で投獄。会社も強制解散となり、解散させられた社員達は警察監視下の公共事業に就くようになった
列強連合本部にて…
ドイツ、オーストリアの席は無くなった。また、ロシアは諸事情を理由に列強連合から離脱ロシアの席もない
そんな中日帝は1人かつて列強達と最初に出会った椅子に座っていた
今回の大戦で人もの関わらず沢山の被害が出た
こんなことは二度と繰り返してはならないと
これからの未来は俺たち列強…いや連合として
守っていく必要があると
🇬🇧「暖房もない部屋でそんな格好してたら風邪ひきますよ」
日帝「イギリスさん、いつのまに」
イギリスは日帝の隣に座り、カイロを取り出した
🇬🇧「驚いたでしょう?アメリカの強さ」
日帝「はい…なぜあんなに強いんですか?」
🇬🇧「あの子は…この街を守るためには力が必要と考えていて…自他共に身体を強くしてるんです。今や警察よりも力を持っていると言われていて…志は市長になることなんですけどね」
日帝「そういえば来年、選挙ありますよね」
🇬🇧「まだ出ないつもりみたいですよ。本人曰く力が足りないって。ほんとおかしな子です」
静寂が流れる。日帝はあることを思い出した
日帝「イギリスさん…あの時言ってた”争いが終わったら”ってなんのことですか?」
🇬🇧「えっ…覚えていたのですか!?///」
日帝「え、あぁはい…」
イギリスは顔を赤くし、そっぽを向く
🇬🇧「そのー…私は…///」
日帝「はっきり言ってください!」
🇬🇧「好きです!日帝さんのことが!(大声)」
またもや静寂が流れる
日帝「えっ…私のことですか?」
🇬🇧「はい…///嘘じゃ無いです…///もしよろしければ…つきあっ」
日帝「よろしくお願いします//!」
🇬🇧「え、えぇ!?」
日帝「その…私イギリスさんにお世話になった時から憧れてて…いつか貴方みたいになりたいと思ってて…///イギリスさんと一緒になれたらなあって…///」
その言葉を聞いたイギリスはとても喜び、日帝にハグする
🇬🇧「大好きです!日帝さん!」
日帝「こんな私ですが…よろしくお願いします」
🇺🇸「Foo〜!(拍手)なんてromanticなんだ!」
この一部始終は全て、アメリカ含む連合軍に見られていた
🇬🇧「なっ!アメリカ…フランス…///」
息子や同僚達に自分の行動を見られ、恥ずかしがるイギリス
🇫🇷「いやー今後の方針について話そうと思ったらいいシーンだったもんで」
🇬🇧「今後の…方針?」
イタ王「こんな争いを二度と繰り返さないように新しい組織をつくろうって話なんね!」
🇫🇷「その名前に…保安連盟なんてどう?」
話を聞くと、保安連盟は警察と全面的に協力し、治安維持、会社の権益争いに対してはこの連盟で全て決定するとのことだった
日帝「いいじゃないですか。早速作りましょう!」
🇺🇸「その件なんだがー…俺は加盟しない」
一同「え、なんで?」
唐突な爆弾発言に声が揃う
🇺🇸「部下から反対されちまってな…市長候補が干渉するなと」
🇬🇧「…まぁ私達だけでもやっていきましょう!」
日帝「このことは街全体に知らせましょう!」
翌日、「保安連盟結成」との号外が入った
加盟組織はイギリス、イタリア王国、日帝、フランス、中華民国、ユーゴスラビア、ポーランド。
また 候補にロシアの後継者ソビエト、ドイツ帝国の後継者ヴァイマル、オーストリア(帝国の息子)
が挙げられたが保留となった
このように沢山の会社と警察部隊が合さることで街の一体化が進んだ。
しかし街の人々は所詮列強連合の延長線上だと
批判するものが多かったが、彼らが市議と共に行った街の復興事業によって、徐々に信頼を獲得していった
また、社員の武器所持の縮小も行われた
円滑に進んでいった保安同盟だったが、彼らが
支配していた南アフリカやインドなどの小企業は保安連盟に加盟することは叶わず、あくまで
支配している側に属するということになった
そして保安連盟成立から数年経った…
日帝「イギリスさん!おはようございます」
🇬🇧「日帝さん…もう少し寝させてください…」
日帝「今日は朝から会議なんですよ!休むわけにはいかないでしょう!」
🇬🇧「…キスしてくれたら起きます///」
日帝「もう…仕方ないですね(ベッドに寄る)
…ってうわ!?」
ベッドに引っ張られた日帝
🇬🇧「最近仕事続きで私のこと構ってくれないクセに…今日ぐらい一日中イチャつきましょうね?」
日帝「えっ…?やめっ…あっ…♡///」
プルルルル…
🇫🇷「電話出ないんだけど!」
イタ王「ったく…イギリスって本性はこんな人間だったんだね…」
🇹🇼(中華民国)「日帝も押しに弱いからなぁ…」
ユ「明日しばくわ」
加盟組織には新たに加盟したヴァイマルとソビエトの姿もあった
ヴァ「それはやめとけ」
ソ「(早く会議始めたい)」
街の復興も終わろうとしていた
だが、新たなる悪魔が忍び寄ってきている