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それから_____



さっそく絵里と、渚には話をした。



恋かもしれないと。



『夏目くんっ!おはよ!』


「ああ、おはよ」



今日もかっこいい…夏目くん!



ほわわ〜〜としてると


渚「未来に好きな人かぁ~~」


絵里「恋愛に興味無い、未来がついに…か!」


と、2人がうんうんと頷きながら話す。



私だって、年頃なんだから恋くらいはね?____



何年も____会った事のない人を想ったって____


『夏目くん、宿題やった?』


「いや、やってないんだ」


『え!?大丈夫!?1時間目からの授業のだよ!?』


「…昨日は少し疲れて帰ってすぐ眠ってしまったんだ」


そう言って微笑む夏目くんはどこか____


『私の……見る?』


そう、言うと



「いいのか?」



と。


パアッと顔が明るくなる。


『いいよ!

でも間違ってたらごめんね?』


「ああ、構わない、助かるよ」


そう言い、


私の目をじっと見て____



「相坂は優しいんだな」


と笑った____



!?!?!?!?!?////



かっこよすぎん!?!?!?///


グッッッゥッ



思わず胸をおさえる。



バクバクバクバクバク



心臓の音がうるさい。


「どうした?相坂」


そう言って私の顔を覗き込む夏目くん。


『いや、ちょっと…見ないで!///』


そう言って、


赤い顔を見られたくなくて


私は席を立ち


『ちょっと、トイレ!!!』


と走ってトイレに向かったのだった____



_________


前鈴のすぐ後、私は教室に入った。


絵里と渚はニヤニヤしていて


もう、やめてよ、と口パクで言った。


席を戻ると、


夏目くんが


「相坂、さっきは何か急いでたようだったけど大丈夫だったのか?何か気に触ることを言ったなら謝るよ…」


と。



ああ夏目くん____


ごめんね


『いや、なんでもないよ

急に催しちゃって☆あはは』


そう言うと、


「そっか……大丈夫?」


と、心配してくれた。


優しい____


『大丈夫だよ!

夏目くんも宿題うつせた?』



「おかげさまで。ありがとうな相坂」


そう言って笑う。


_________



『どういたしまして!』



彼女は、クラスでも中心のような存在で

彼女がいるとみんなが笑顔になる____



先日、彼女が学校を休んだ


祖母が亡くなったそうだ


そう、先生が話していた


ただのクラスメイト____


話した事はほとんど無かったけれど


身近な人が亡くなってしまうというのは本当に辛く____悲しい____



それでも彼女は、学校に来ても


大丈夫だよ、と笑っていた



大丈夫、


そう、自分の中で言い聞かしているのではないだろうか?


自分に言い聞かせないと、感情を保っていられなくなって____



こんな事を考えるのはお節介だろうか?



けれど、


最近彼女とよくしゃべるようになって


思う事がある。


彼女は、みんなといる時もどこか聞いていないような____


ボーッとしてるような____



なんてな、考えすぎだろうか?



先生「なんだ?夏目、考え事か?」


お昼ご飯を、中庭で食べているといきなりニャンコ先生が出てきた!



「せっ、先生!学校に入ってきたらダメだぞ!」


「ふん、知るか!この私が自ら足を出向いてやったのだ!感謝しろ!」


「で?一体なんの用なんだ?」



俺がそう聞くと


ニャンコ先生はニヤリと笑い


「ここいらで大きな力のある妖怪の封印が何者かによってとかれ、放たれてしまった



どうやら、草木を枯らす力を持っているらしい。


やっかいなやつだ。


聞いた山の連中は早々と出ていく準備をしている。


ここいらの山の連中がいなくなると飲み仲間がいなくなるのでな


夏目、友人帳に名前があると噂で聞いた。


気をつけるんだな。


ま、そんな小物妖怪、私の力には適わんがな!」


そう言って俺の顔をペシペシと叩く。


「痛い痛い!先生やめろ!」



そう言っていると



『夏目くん?』


相坂が話しかけてきた____





転校生の夏目くん

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