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椎名遥陽~はるひ~
22
#ジェルくん
2,212
るか
2
緑豊かな山々に囲まれた「いちごキャンプ場」。
私立いちご学園の林間学校がスタートし、夕食のカレー作りの時間がやってきた。
「よーし!最高のカレーを作るぞー!」
ハチマキを巻いて気合十分の莉犬。
「莉犬、人参の切り方ダイナミックすぎん!?繋がってるよ!」
器用にジャガイモの皮をむくさとみが突っ込む。
一方、火起こし担当のななもり。とるぅと。
「なーくん、この薪の組み方で合ってますかね?」
「うん、バッチリ!るぅちゃん、うちわで仰ぐの上手だね」
こちらのペアは、まるで熟練の職人のように安定したチームワークを見せていた。
問題は、隠し味担当の2人だった。
「なぁ、ころん…カレーにコーラ入れたらコクが出るってネットで見たで」
不敵な笑みを浮かべるジェル。
「マジ!?じゃあ僕の持ってきたイチゴ味のグミも入れよ!最強に美味くなるって!」
悪ノリするころんが、鍋にグミを投入しようとした瞬間——。
「お前ら何しとんじゃーーー!!」
ななもり。の怒号がキャンプ場に響き渡り、
2人はガチで正座させられるのだった。
みんなの協力(とななもり。の監視)のおかげで、出来上がったカレーは奇跡的に大成功。
「おかわり!」
の声が止まらない最高の夕食になった。
そして夜。
林間学校のメインイベント「肝試し」が幕を開ける。
2人1組で、暗い夜の森の奥にある祠(ほこら)からお札を持ってこなければならない。
【第1組:莉犬 & るぅと】
「るぅちゃん……なんか後ろで音がした気がする……」
莉犬がるぅとの服の裾をぎゅっと掴む。
「大丈夫ですよ莉犬。僕がついてますから……。あ、もしオバケが出たら、この虫除けスプレーを目に噴射しますね(ニコッ)」
「それはオバケより怖いよ!」
【第2組:さとみ & ころん】
「おいころん、押すなよ!狭いだろ!」
「違うって!さとみくんが歩くの遅いからじゃん!うわあああ!今そこ動いたって!!」
ガサッと草むらが揺れた瞬間、2人は
「うわあああ!」
と叫びながら、お互いを盾にしようと激しく押し付け合っていた。
【第3組:ななもり。 & ジェル】
暗闇の森を進む2人。
ななもり。が懐中電灯で前を照らす。
「ジェルくん、結構暗いね。
迷子にならないように気をつけてね」
「ふっ……なーくん、心配いらんで。
オバケが出ても、俺の愛の囁きで成仏させてみせるわ」
その時、前方の木の上から
「うらめしや〜〜」
と、白い布を被ったオバケ(先生)が飛び出してきた。
「うわっ!出た!」
とななもり。が驚く中、ジェルは一歩前に出て、髪をサッと掻き上げる。
「……待たせたな。
そんな冷たい格好して、寒ないんか?……俺の胸で、温まったらええよ」
究極のイケボによるガチナンパに、オバケ役の先生は完全に困惑。
後ろから追いついてきたさとみと頭を抱えるるぅと、そして爆笑する莉犬ところんが集まり、恐怖の肝試しは一瞬でいつもの賑やかな「すとぷり空間」へと変わってしまった。
宿舎に戻った6人は、布団を並べて寝転がっていた。
「カレーも肝試しも、めちゃくちゃ楽しかったね」
と莉犬が呟く。
「ジェルくんのせいでオバケが引いてたの、マジで草だったわ」
ところんが笑うと、
「最高の思い出になったね」
とななもり。が優しく微笑んだ。
夜が更けても、彼らの楽しそうな話し声はいつまでも続いていた。
コメント
1件
わあ、第4話もめちゃくちゃ楽しかったです!カレーにコーラとイチゴグミを入れようとするジェルくんところんくん、正座させられてるの想像しただけで笑っちゃいました(笑)肝試しではジェルくんがオバケにナンパするなんて予想外すぎて最高です。6人の掛け合いが本当に生き生きしてて、読んでるこっちまでキャンプ場にいるような気持ちになりました。次のエピソードも楽しみにしてますね🌷