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#僕のヒーローアカデミア夢小説
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今夜は瑠璃の奢りだと、黒木は何年か振りにマクドナルドハンバーガーのビッグマックに齧り付いていた。
薄い唇にピクルスを食み、口元には赤いケチャップが付いている。
それを瑠璃が紙ナフキンで拭う。
「ありがとう」
「いえ」
「今はハンバーガーも高いんだね」
「そうですね、学生の頃よりかなり高いですよね」
「瑠璃さんの学生時代、やっぱり落ち着かなくて失敗ばかりとか」
「ひ、酷っ!私、そんなに失敗ばかりですか!?」
「いや、最近は頑張ってるよね」
「あ、ありがとうございます」
瑠璃はハムハムとポテトを口に頬張りながら物思いに耽った。
その変化に気が付いた黒木は思い当たるような節があると言った表情で瑠璃の沈んだ顔を覗き見た。
「瑠璃さん」
「はい?」
「奈良くんの事、考えていたでしょう」
「あ、はい」
「困った事になったね」
「はい」
「少し気の毒だ」
「まるでいじめみたいです」
二人で大きなため息を吐いた。
「そうだね」
「はい」
「ただ、皆さんのやるせ無い気持ちも分かります」
「そうですか」
「奈良くんが戻ってまだ一週間です。収まるのを待ちます」
「そうですか」
「改善しない時は、皆さんと個人面談するしか無いですね」
黒木はLサイズのメロンソーダを一気にズズズと吸い込み、パン屑の散らばったトレーの上にカップを置いた。
細かく砕いた氷がザラっと音を立てる。
黒木はテーブルに肘を付くと顎を乗せ、瑠璃の鼻先をくるくると撫でた。
「瑠璃さん」
「はい」
「でも、私が管理職でなければ皆さんと同じ立場だったと思います」
「同じ、立場?」
「瑠璃さんを邪険にした奈良くんには相応の報復を求めます」
「こ、こわっ」
「ただ、私なら陰湿な事はせず」
「せず」
「彼の腹を一発殴りますね」
「は、腹」
「これは内緒にして下さい」
「き、聞かなかった事にします」
「賢明です」
やはり黒木は怒らせると怖い。瑠璃はその逆鱗には触れないようにしようと肝に銘じた。