テラーノベル
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いわふかの高校時代。
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静まり返った部屋に、微かに湿った吐息が溶ける。
夜の静寂が、俺たちの関係を隠してくれるみたいで、なんだか笑えてきた。
「……バカじゃねぇの、俺……」
布団の中、隣にいるのは照。
高校の後輩でもあり、事務所の後輩で——それだけじゃなくなった相手。
押されるがまま、流されるまま。
気がついたときにはもう手遅れだった。
実家の畳の上で、声を押し殺しながらヤるなんて、どう考えても正気の沙汰じゃない。
だけど。
目を向ければ、満足そうな顔で眠る照がいる。
夢の中でも余韻を楽しんでいるように、唇が緩んでいる。
「……なんだよ、それ……」
後悔? そんなのとっくにどうでもよくなった。
照が寝ぼけたように俺の手を握る。
その指先が、当たり前みたいに絡まる。
「……ふっか……また、しような」
寝言みたいな、無邪気な声。
「次は、ふっかん家な」
「は? 何勝手に決めてんの」
呆れながらも、思わず笑ってしまう。
「……しゃーねぇな」
そう呟いた俺の声は、どこか楽しげだった。
コメント
1件
おいおい高校生!!🫣🫣