前日の夜。
ホテルの一室で、初めてふたりの身体が重なった。
思いが溢れて、止まらなくて。
何度も名前を呼び合って、抱きしめて、触れ合って。
朝まで、夢みたいな時間だった。
——そして翌日。
「康二、それ持つよ。ほら、重いでしょ」
「え、あ、おぉ……ありがと……?」
ロケ先の楽屋、何気ないやり取りのはずなのに、めめの声音が、明らかにいつもより甘い。
「康二、寒くない?あったかい飲み物持ってくる」
「……いや、そこまで気ぃ遣わんでええって……」
「いいの。俺がやりたいから」
にこにこしてるめめの顔は、どこか満ち足りた男の顔。
包容力に満ちてて、俺を見つめる目が——妙に色っぽい。
メンバーの視線がちょいちょいこっちを向いてるの感じる。
しょっぴーが缶コーヒー飲みながらニヤついてる。
阿部ちゃんが妙に真剣な顔でめめと俺を交互に見ている。
ふっかさんに至っては、露骨に「……やったな」って顔。
(あかん……全員、気づいてるやん……!)
落ち着かなくなって、座っていたイスの上で微妙に姿勢を変え続ける。
一方のめめは、まったく気にしていない様子で、いつもより少し近い距離感で俺の隣に腰を下ろすと、当たり前のように背もたれに手を回した。
「めめ……ちょ、今は……」
「ダメ?」
「ダメっていうか、ここ楽屋やし。全員おるねんで。てか、視線……視線!」
ひそひそ声で訴えると、ようやくめめがメンバーを見渡し——
「……バレてんのかな?」
「完全にバレとるわ!」
悲鳴に近い声が響き、しょっぴーが吹き出した。
「いや〜、めめ、今日デレすぎ。わかりやすい笑」
「うるさいな……」
めめは頬をかきながらも、全然動じていない。
「……ごめん。でもさ、初めてのあとって、こう……全部、愛しくなっちゃって。」
「……ほんま、もう……そーいうのは、ふたりきりのときだけに言うて……」
「じゃあ、今日の夜また言うね」
「も〜〜っ!ちょっとは抑えて!!」
楽屋の笑い声の中、めめは、隣で頬を染める俺の手をこっそり握った。
コメント
4件
めめこじ最高です😭 🔞の作品も見たいのでフォロバお願いしたいです、!
そのデレデレ想像つきまくるんですけど🤭🤭
うわー目に浮かぶ🥰🥰🥰🥰🥰