※utzmです
お久しぶりです!今回は珍しくutzmを書いてみました✨️それでは、どーぞっ
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夢を見たんだ。
俺は差し込む光が一筋もない空虚で真っ暗な何処かにいて、息も出来なかった。空気を欲せば口から溢れ出るはずの泡さえも無い…無の空間。
そうか、僕はきっと___としたんだっけ。
できっこないよね、俺だし。…俺、だから。
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カーテンをあけ、人が1人居なくなってもなんともないような、陽をビルが照り返す光で充ちた煌びやかな街を眺める。 朝霧が青ざめた空を閉ざしている。
神様なんかより早く起きてやった。人間の誰もが思いつき、崇める仕事をしないあんたより。
偉い俺は母さんが片付けていない缶を片付け、潰れたバーから引き取った、他の椅子より明らか高い椅子に腰かけた。相変わらず僕の身長は止まったままで、地に足がつかない。嫌な感覚。
テーブルを見れば昨日とったものが置いてある。無駄なことをしたな、なんて考える。
今日も今日とて、学校には行かない。学校に行くよりも俺にとって有意義なことがこの世には沢山あるだろう。生きる土台さえないのだから、学校になんて行きたくとも行けない。飢えて、いらない知識だけをもって地獄に落ちることだろう。
ピンポーン🔔
「宅急便です。」
また来たのか。この宅配便を騙る奴は最近毎日のように訪ねてくる。そりゃあ一等地とも言えるようなとこで金を払わんやつがいたらわけわからんし、迷惑やろうしな。
でも、毎日毎日よぉ飽きんな?こんな事故物件のような外見の雑多なアパートの一角に夢中になれる暇があるなんて、ええなぁ?
___とっととドアでも壊して中にいるやつをつかまえればいいんに。
宅配と言っているが、頼むものもなければ頼める金も残念ながらこの家には無いのもわかるはず。きっとわざとなのだろう。
「いい加減、出てこい。」
…
ガチャ。
「やっと出て…と思ったが、ただのガキか。」
…ガキ、ね、、君もそんなに歳行っとらんように見えるんやがな。
「おにーさん、もしかして僕のお母さんお金払ってなかったの?」
目を合わせてみる。うーん、サングラスかけとるから正直よく見えへんわ。肌にシワはないし、髪も染めとらんのやろう。20前半かそれより下。
「まあ、そんなとこやな。」
そう言いながらヤクザらしきは家の中を覗いて見回す。
「親はおらんのか。」
母さんが変なやつでよかった。押し入れで寝るやつで。
「居らへんよぅ?いつ帰ってくるんやろな…」
すぐバレるかもしれへんけど、嘘をついてみる。最近ずっと冒険してみたい気分だから。
「…そうか。」
「そんなことより、僕と遊ばへん?」
「俺にとっちゃこれ…だいぶ重大なことになんやぞ?」
「じゃあ僕を__してよ」
解決には何も繋がらないことだけど、憂さ晴らしにはなるだろう。あわよくば母さんにあげる金がほしい。
こういうやつの弱さにつけ入るのは得意だ。どうせ童帝やろ。見せかけばっかぽくなっても無駄やぞ。
「スマンが趣味やない。」
まーしゃあないわな。男やし。やりがいがないよな。
「小さい女の子に手は誰も出さんやろ」
小さい?こっちは年齢やろうからええ、でも性別間違えとんで?俺男やし、身長もそこまで高い訳では無いが申し分ない。喉仏もある。
「ま、まぁ…生き急ぐなよ、?」
と続けてヤクザは言った。生き急いでなんぞない。むしろ逆だ。
…そうだ
「…ぼ、僕を買うってのはどう?」
暴れたら〇ねるかな。それとも売り飛ばされるかな。
「はぁ…?なんでそんなことせんと行かんのや。」
ヤクザは呆れた顔でそう言う。やっぱダメかァ… ヤクザにしてはヒョロいし、金持って無さそうだもんな。
「僕、殴られるのも__されるのも、慰めるのもうまいで?男やから__する心配もな…」
ガシッ
っ…!?買ってくれる、?
「…されとんのか?いつも。」
急に低い声になった。けど、ちょっとは買う気になったってこと?
「そ、そう!だからそこら辺の人より長く使えると思うで」
ヤクザはポト…と口にくわえていたタバコを落とした。しばらくわけが分からず見つめていると、黒いサングラスの下から涙が伝ってきた。
こ、こんなんで泣くん…?そんな状態じゃ、借金しとるやつのお涙頂戴って感じの話をいくらでも信じとるんやない、?
「わかった。おっちゃんが君のこと引き取ったる。ここの家賃ならすぐ払えるわ。」
そう言ってズカズカと家に入る。何かを探しているようだ。
「紙とペンは?置き手紙してこうや」
え?
「で、でもなんて書けば…」
つーか、あんま字書けへんし…
「んー、おっちゃんが要約して書いたるからさ!おっ。これええんやない?」
母さんに書くこと…か、
「じゃあ、今までありがとう。借金は僕がどうにかしました。体に気をつけて、いつまでも綺麗な母さんでいてね。しばらく会えないと思うけど大好きです。…って、書いて欲しい、です」
カキカキ…カチッ。
「、随分スラスラ出てくるんやな…」
「…国語、得意です、から 」
疑問形で答えれば言葉の代わりに頭に手を置いて何かされた。何だこの儀式…髪が絡まりそう。
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しっかり戸締りをして、黒っぽい高そうな車でどこかへ連れていかれた。
1時間以上たった頃に和風な家の前に降ろされたから、すごくびっくりした。ガソリン代でどんくらい金、消費するんやろ…しかも毎日のように来とったし。
手を繋がれて歩いた先には隔離したさっき見た家よりは少し小さい家のようなものがあった。そこには2人くらい人がいて、その人たちは楽しそうに話をしていた。
俺と同じくらいの歳…なんかな。
随分いい服きて、いい身なりしとる。
その2人の前を通り過ぎて、やっと自分に与えられた部屋着いた。
「ここが君の部屋。」
…広い
俺が元々暮らしとった家の3倍くらい広い。ここが、俺の部屋?母さんと暮らせばどれほどいい暮らしができるだろう。
「そういや、君の名前はあるん?」
また、さっきの頭に手を置く儀式のようなものをしてヤクザは僕に質問をした。
「…ノゾムって、よく母さんは」
本当は、ノゾムって名前は母さんの仕事場の人の名前だろうけど。
「のぞむ…かぁ、じゃあゾムに名前かえよか」
「か、変える…?」
あまりに急なことを言われたので、聞いてみるとヤクザは得意げな顔をして答えた。
「もうお前は俺のもんやし?笑」
サングラスがあってもわかる、優しい目でヤクザは俺に笑い返した。
「じゃあ、僕も質問。あなたの名前は?」
「ほほう。聞きたいんか?」
コクリ
「俺の名前は鬱島大!そーやな…大先生か鬱先生って呼んでくれてもええで?」
「…じゃあ大先生で」
「わかった!よろしくな!」
「…ところで、何か欲しいもんはある?」
「ひとつだけ、あるよ。」
「おお?なんや!」
「薬。」
「…くす、り?」
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はーいここまで!
ちょっと人と話さなすぎて最近言葉遣いがおかしいので、変な文章でしたらすみません…気に入ってくれたらコメントください🥲
もし反響が大きかったらこれを短編から長編化しようと思います!
見てくれてありがとうございます🥹💘
コメント
3件
おわぁぁぁコメント書くとこ間違えました🙃
はわわわ嬉しいです🥹💘受験生なのですぐには出せないかもですが頑張ります🥰🥰ほんとにありがとです🥲 そして妹さんには私から推しを見つけた時の正しい反応の見分け方についてご指導せねばなりませんね😎✨️
初コメ失礼します!!m(_ _)m こういったお話好きなのでとても良かったです!!🫶🏻️︎💞 utさん出てきた時普通に「くぅぅッッッ!!d先生!!!😭」ってリアルに言って妹に変な目で見られました(( 次も無理せず主さん優先で遅くてもいいので投稿してくださると嬉しいです…!