この作品はいかがでしたか?
52
この作品はいかがでしたか?
52
______喧嘩。
体調悪い上、イライラもひどくなる時もあった。
今日はとくに。
翔太「美柚、大丈夫?」
美柚「………」
翔太「美柚?」
美柚「……うるさい。あっちいって。」
翔太「……そっ。」
またやってしまった。最近いつもこう。
翔太が悪いわけじゃないのに。
翔太「美柚?きつい?」
それでも心配して、頭撫でてくれたりする。
でも今日はそれさえ鬱陶しい。
美柚「…ほっといて。触らないで…」
言ってしまった…
翔太は黙って部屋を出てった。
しばらくして、涼ちゃんが来た。
美柚「……」
涼太「薬飲もう?」
美柚「やだ。飲まない。」
涼太「いい加減、翔太が可哀想だよ。」
美柚「……うるさい。あっちいってよ…もう。」
涼ちゃんにまでも…
そんな自分が嫌で。でもどうにも出来なくて…
しばらくして、涼ちゃんがご飯もってきた。
涼太「ご飯置いとくから、食べれるだけ食べて?」
それだけ言って部屋を出ていった。
けど。その匂いで、わたしは急に吐き気に襲われた。
堪らず、部屋から料理をだし、トイレに駆け込んだ。
吐くだけ吐いて、部屋に戻る。お茶だけのんでまた横になる。
あぁ。涼ちゃんのご飯…申し訳ないな…
それなのに、心配してきてくれた涼ちゃんにまたキツいこと言ってしまう。
翔太「美柚。」
美柚「………」
翔太「無視かよ。きついのは仕方ないけど、せっかく涼太が作ってくれたのに、あれはないだろ。そんなきついなら入院しとけよ。」
美柚「……なによ、私がいない方がいいんでしょ、だったらいいよ、そう言えばいいじゃん」
翔太「ちがっ。そうじゃなくて。」
美柚「もういい、あっちいってよー!」
翔太「………わかったよ。すきにしろ。そのかわり、仕事わすれんなよ。」
あぁ。またやっちゃった。
そうだ。ぬいぐるみの服…つくらなきゃ。
でも……どうしよ。
翔太にも呆れられたよね。自分が悪いけど。
その日は、何も出来ず布団からも出れなかった。
翌日。なんとか、ぬいぐるみ用の服を作りあげた。
夕方、翔太が取りに来たみたい。
わたしは寝てて、気づかなくて。
こんな状況だからHPの管理は翔太がしてくれてて、わたしはぬいぐるみ用の服だけ作ってる。個数と期日だけメモで残されていた。
そろそろデザインもし上げなきゃならないのに。
あれから、2人とは口も聞いていない。
トイレから出たとき、ちょうど翔太がお風呂入りに行くとこだった。目が合ったけど、そのまま素通りされた。
なんか、すごく悲しかった。
でも、自分が悪い。
飲み物取りにキッチンへ。
すると、メモ書きが。
美柚ちゃんへ。
嫌かもしれないけど、すこしは食べて?
涼ちゃん……。
わたしは1口食べたけど、無理で。
結局、捨てる羽目に…
しかも、そこをまた翔太に見られた。
翔太「は?捨ててんの?涼太がお前のこと考えて作ったのに。」
美柚「……」
ラウ「やっほー。って…あれ?なんか……」
翔太「え?ラウ?どうやって…」
涼太「あ、忘れ物取りきたら、下にいたから。」
ラウ「そうそう。タイミング良かったー」
涼太「美柚ちゃん?」
翔太「あ。涼太…」
涼太「あ、やっぱ無理だった?いいよ、残してもあれだから、捨てちゃって?皿置いといて?帰ってから洗うから。」
翔太「涼太……」
私は耐えきれず部屋に逃げた。
ラウ「え?美柚ちゃん??」
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!