第六章 最初のヒント
「本日、浅倉和真さんと、内海美桜さんが、自殺されました。」
「うそ、、、」「やばすぎるでしょ…」
みんなの声が室内に響く。
「また、神楽美月さんも、建物から脱出しようとして、処刑されました。」
…美月。
「では、本日のゲームを開始します。滝沢寧々さん。紫藤彩乃さん。磴楓さん。前へ。」
うそ、、、私…?
「寧々、だいじょうぶ。だいじょうぶだよ。」
優しい楓の声に、私は救われる。
「うん…!楓。」
そういって、防音室の中に入った。
「ねえ、共通点。なにかある?」
「今日、同じ朝ごはん選んでなかった?」
「あ、たしかに!」
「一要確認、何選んだ?」
「パンとスクランブルエッグ。あと、ソーセージ。」
彩乃ちゃんがそう答えた。
「「同じく」」
…やった!初めて成功できるんじゃない?
「ゲームマスター答え、出たよ!」
楓が大声で叫ぶ。
「では、答えを。」
「同じ朝ごはんを食べたっ!」
どうかな…?
「正解です。よって、ヒントを差し上げます。」
やった!嬉しい!でも、どこか、悲しい気がした。
「ヒントは、4月生まれ。」
誕生日が4月の人…
「4月の人、正直に手を上げて。」
藍ちゃんが言う。
……やっぱ誰も挙げないよね。
「ねえ、凪沙ちゃん。4月じゃなかった?」
「俺、来栖が4月生まれって聞いたぞ!」
「4月誕生日の人なら、私が覚えてる。」
そういったのは、愛梨ちゃん。
「真壁さん…?覚えてるの?」
「ええ、私、聴力と記憶力は良いから。」
「たしか、4月誕生日の人は、出利葉くん、叶野さん、来栖くん、樹神くん、滝沢さん。
以上よ。」
…バレちゃった…
「順番に処刑したらだいじょうぶじゃない?」
まって、、私、処刑されちゃう…殺されちゃう…
「ゲームマスターッ!あと何ゲームある?」
私はそう問いかけた。
「残りが5人になるまで、ゲームを続けます。以上です。」
「伝え忘れていましたが、本日から、ランダムでもう一人処刑されることになります。」
「つまり、無罪な人も…殺されるってこと?」
うそ………そんなことある…?
「それでは、話し合いを続けてください。」
「じゃあ、今日はとりあえず…4月生まれの人から、一番怪しい人を処刑しよう。」
「わ、、私は、、、叶野さんが、怪しいと、、、」
詩羽が怯えながら言う。
「だって、、、日和ちゃんのこと、せめてせめて処刑させて、、、他人に擦り付けてる気が…」
「ちがうわっ!だって、日和が確実に怪しいと思ったんだもの。」
正直、、、私も凪沙ちゃんな気が…
「でも、佐久間さんは、犯人じゃなかったわけよ。」
藍ちゃんが言う。
「私も、凪沙が怪しいと思う。」
「話し合い終了。投票を開始します。」
ええええ?!?!??!こんなの凪沙ちゃん確定じゃん。
私は、凪沙ちゃんの名前を書いて、投票した。
「結果を発表します。叶野凪沙さん。11票。出利葉琢磨さん。2票。よって叶野凪沙さんが
処刑されます。」
「また、ルーレットにより、紫藤彩乃さんが選ばれました。よって、紫藤彩乃さんも処刑します。」
「…ルーレットに愛されなかったようね。」
「凪沙ちゃん。一緒に死のう…?」
「…うん。二人いたら、怖くない。」
「それでは、叶野凪沙さん。紫藤彩乃さんを、処刑します。」
「さーよーうーなーらー」
バアアアアンバアアアアン
…今日も2つの尊い命が奪われた。
一体犯人は…だれ?
出席簿
藍沢詩羽(あいざわうたは)
磴楓(いしばしかえで)
出利葉琢磨(いでりはたくま)
神代渡(くましろわたる)
来栖大河(くるすたいが)
樹神桜介(こだまおうすけ)
朱雀藍(すざくらん)
滝沢寧々(たきざわねね)
天馬海(てんまかい)
真壁愛梨(まかべあいり)
聖蓮(ひじりれん) 残り11人
コメント
1件
面白すぎます!