🤖<準備できた?
🌟<当然だッッ!
決戦を決めた土曜日の朝。荷物をまとめ、スマホ片手にリュックをかるう。帽子を深々とかぶり家を後にした。
今日はやけに晴れてるような気がする。
学校の柵を飛び越え、着地する。
🤖「ちょっと、静かにしてよッッ!」
🌟「む?そうか?」
🤖「バレたら怒られるの私たちなんだから」
柵の上から手を伸ばし、寧々を持ち上げる。奴はもう来てるだろうか。
🌟「よし、行く…、」
🥞「セーンパイ、」
🌟「な、」
🥞「抜け駆けはずるいっすよ〜」
柵を軽々と飛び越え、目の前に現れる。
🤖「だ…、だ、れ、」
🌟「あぁ、後輩の東雲彰人だ」
🤖「し、東雲っ!?なんでこいつがッッ、」
🥞「すごい言われようだが、事情は司センパイに話してるぞ、」
🌟「あぁ、騙されてたんだと」
🤖「だ、だけど、」
🥞「よろしくな、草薙」
🤖「な、名前までッッ、」
騒がしくなりそうなメンツだなぁ。
🌟「まぁ、良い!行くぞ!」
🤖「なんで、コイツが…」
🥞「なんだよ、ゲームオタク」
🤖「ど、どこまで知ってるの!?気持ち悪いッッ!」
どうやって収集つけるべきか…、
まさか休みの日に学校に来ることになるなんて。流石に考えられなかったなぁ。予定を決めてしまったオレも悪いがな。
「よー、おせぇじゃん」
🌟「お前が早いだけでは無いのか??」
床に広がった染みに血の匂い。空き教室に入るだけで、あの日のことが鮮明に蘇ってくる気がした。
🌟「大丈夫か、寧々。」
🤖「う、うん。今日は大丈夫。」
🌟「そうか。」
「で、俺を呼ぶってことはなんかあるんだろ?退屈な話は聞き飽きたぞ」
🌟「分かってる。単刀直入に言うなら、」
ここからはオレの”復讐”だ。
🌟「寺田瑠衣奈、お前犯罪者だろ」
「は?何の話だ」
🌟「知ってるんだぞ、お前の過去も何もかも。」
「俺が犯罪者?笑わせるな」
🌟「…◇◇中学校での出来事を覚えているか?」
「っ、」
明らかに動揺しているように見える。
🌟「いじめの被害者を死まで追いやったそうだなぁ。」
「っ、何を言う。あれは俺の手でっ、」
🌟「他にも知ってるぞ。薬物に闇バイト。全部証拠も回収済みだが?」
ヒラヒラと紙を見せる。そこには寺田の顔がバッチリ映っていた。
🌟「これは消えない証拠だよなぁ。金がどうせ絡んでるんだろ?お前は寺田財閥の人間では無いのに」
「な、なぜ、」
🌟「寺田翼に聞いたぞ。再婚した息子。金だけ奪う極悪非道人だとな。一体何を利用した。何が目的だ。」
「……」
🌟「神代先輩との関係性も。突然いじめだしたのだろう?まさか、義弟の仇だとか言わないよな。義弟はそれで苦しんでいるのに。」
これはもう圧勝で、
「あぁ、そうだよ。全て認めてやる。」
🌟「は?」
「神代をいじめたのは名前が似ていたからだ」
🤖「は!?それだけでッッ!!」
「それだけで十分だろ。ムカついてたんだ。むしゃくしゃしてた時にたまたま神代に会ってな。…殴りかかったさ」
🌟「……」
「そしたら無様にひざまついてよぉ。Subだと知って、奴隷にしてやった笑」
……何故こいつは笑ってられる。
「極めつけは首絞めだったか。苦しそうなのに顔が気持ちよさそうだったんだよ。気持ち悪いったらありゃしないな笑笑笑笑」
🥞「無駄口もいい加減にッッ、」
🌟「…待て。」
🥞「だがッッ、」
彰人の目を見る。ヒッっと少し悲鳴が上がったように感じたがスルーした。
「嫌いなんだよ、ああ言う気持ち悪い奴。消えてくんねぇかな。天馬だっけ?」
🌟「…あぁ」
「お前も1回首絞めてみろよ。アイツの。無様な姿と言ったら……」
拳を思いっきり頬に振りかざす。
「が”ッッッッッッ!!!」
🌟「これで話は終わりか」
「誰を殴ってッッッッ!!」
廊下を走っていた時はあんな殺気を感じたのに今じゃふにゃふにゃで。オレよりも絶対に下だな笑
🌟「大丈夫だ、正当防衛とでも言おう」
「信じられるわけねぇだろッッ!」
🌟「周りの奴らは犯罪者よりオレを信じると思うが??」
証拠も証言も全て持ってる。どちらが上かなんて分かりきってるだろ。
「いいのかよッッ!写真もばらまくぞッッ!」
🌟「あの写真か」
「は、なぜ知って、」
🌟「裸の写真なら消しておいたぞ。コラ画像なんて悪趣味だな。」
「は、へ、どうやって、」
🤖「わ、私が学校のパソコンでハッキングしたの。げ、ゲーム得意だから、。」
まさか、ハッキングできるとは思ってなかった。ゲームでそこまでなるかは疑問だが、それは置いとくか。
🌟「降参だろ?お前に逃げ道はない」
「あぁ、あぁ、最悪だ」
徹底的に調べあげ、ここまで登り詰めた。この努力は裏切らないんだ。これで終わって、
「最悪すぎて…」
突然押し倒され、馬乗りになられる。全体重を掛けられており重たい。右手にはきらりと光る刃先が見えた。胸の辺りが締め付けられる。
「おもしろいな笑」
🌟「っ、」
「お前の長ったらしい話を聞いてやったが、それで満足か?天馬司。オレもお前のことを調べさせてもらった。」
は、さき、。刃物。刃物、ッッ、、
「包丁、苦手なんだろう?笑笑」
🌟「あ…、ぁ…、」
🥞「司センパッッ、」
「動くな。動いたら刺すからな。」
嫌だ。嫌だ、。醜い 過去がフラッシュバックする。本能がダメだと警告を出している。
細い裏路地。手首を捕まれ、右手には包丁。何度も切りつけられ、目元まで刃が迫ってくる。
🌟「はぁッッ、はぁッッ、」
「お前の過去は知ってるんだぞ。馬鹿だな。」
頭が痛い。分からない。オレの記憶か何かなんだろうか、。
「まぁ、調べるまでもないけどなぁあ!
……姉さんを…姉さんを返せッッッッ!!!!」
🥞「一体なんの話だッッ!!」
「全てはッッ、計画のうちなんだよッッ!!」
🤖「司ッッ!!!」
酸素を取り入れるだけでもきつくって。
きつくてきつくてきつくて。
何を忘れているのか分からない。だけど、記憶の片隅で誰かが叫んでる気がして。
🌟「やらッッ、いやだッッッッ、」
「ぷっっ笑、いまさきっきまでの自信はどこいった笑、まさか忘れたなんて言わせねぇよ?」
はぁッッ、はぁッッ、。
“つーくんは私の事好きなんだよね?♡”
やめろッッ、
“ねぇ、どうして私意外と話すの”
いやだッッ、
“あれぇ?痛いの?笑泣かないでよ笑”
ちがうッッ、
“『忘れたなんて言わせないから』”
🌟「あ、あ、、あ゛あ゛あ゛あ゛」
🥞「司センパッッ、」
🌟「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」
🤖「つ、、かさ、」
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う
オレは悪くない。全部勝手にッッッッッッッッ!
「なぁ、なぜだ。俺の姉さんはお前を愛していたのになぁ?」
🌟「ち”が”う”ッッッッッッ!!! 」
「何も違くねぇッッッッ!!!!!!!」
やめて、やめてくれ、
「お前はッッ、衝撃で記憶を失っただけでもなぁあ、俺は姉さんを失ったんだッッッッ!」
🌟「い”や”だ”ッッッッ!!!」
「…俺の目的はなぁぁあああ、天馬司。お前に会うためだよッッ!!!」
古びた記憶の扉が音を立てて開いてしまった。
コメント
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わ ぁ ぁ 、 連 続 投 稿 か ん し ゃ 、!! 今 回 は 特 に ど き ど き し ま し た 🤭
、!!!! 物語が大きく進む、、