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第五話
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教室を出たら、すぐさまあの場所へ向かった
『……..』
『やっぱ…風が気持ちいいッ』
“あの場所”…風が来る外の場所。そう、”屋上”だ
『……..』
…ガチャッ
ずっと静かに眺めていると、いきなり屋上の扉が開かれた..。
『……..!?クルッ』
びっくりしながらも、僕は振り返る
「あれ…ッ?」
「こんなところに人がいるのは…珍しいですね…?」
そう言いながらも屋上へと入る。金髪…僕より背高め、声は可愛らしい少年だ。
「どしたん、黄ちゃん」
それに続いて、出てくるのは…。橙色の髪…金髪の子よりとっても背が高い、声は…イケメン…?関西弁を話している少年。
「ぁ…いや、先約が居て…」
何かを話しているが……..あまり聞こえない。
「…あの子?」
「はい…、そうです」
「…そこの青髪ッ!」
急に大声を上げて、青髪…僕のことを叫ぶ。
『うぇ…ッ!?』
『ぼ、僕ですかッ!?』
「お前しか、青髪おらんやろ…?」
『ぁ…すみませんッペコッ』
「あんた、名前はなんや?」
色々と大胆でいきなりだな……..と思いながらもちゃんと答えてしまう。
『…僕はッ、蒼井 青。』
「青…なぁ」
『……..』
「青ちゃんですね~、!」
『…みんなのそれ、ホントなんなのッ?』
『…ぁッ』
ついつい…本音を言ってしまった……..
「ぁ…ッご、ごめんなさいッ……..」
「初対面なのに…軽々しかったですよね…嫌でしたよね…ッ」
『ぇ…ッ、いや、ちがッ!』
「……..何が違うって言うん?」
「……..ッッ橙くんッ、いいですよ…」
『……..ッッ』
あぁ…ッ、僕って…涙脆いのかも..ッ。
『ごめなさ…ッジワァッ』
『ごめんなさいッッポロッ』
『赤くんと…ッ紫ーくんにッ…ポロポロ』
『呼ばれてたから…ッッなんなのかなって……..ッッポロポロ』
本音を…金髪の少年と橙色の髪の少年に…ッ。
「…赤と紫ーくんを知ってるんですかッ?」
『……..ぇッ?ポロポロ』
「泣く程じゃないと思いますが…ッ、流石に橙くんの圧は怖いですよね…」
「…青ッ」
『橙くん……..ッッ?ポロポロ』
「あぁ…まだ、答えてなかったですよね」
「僕の名前は…ッ──」
第五話
❦ℯꫛᎴ❧
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