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奈美は、念のため豪に確かめた。
「それは……私が豪さんの目の前で、自分で慰めている所を見せろって事…………ですか?」
「そう」
「さすがにそれは——」
恥ずかしくてできません、と言おうとすると、彼は、その先を阻止した。
「見せて」
いつも、奈美が嫌だと思う事はしない、と言っている豪が、初めて彼女の言葉を退けた。
彼の奥二重の瞳に宿る熱。
優艶な炎が奈美の心と身体を飲み込み、羞恥の沼へと追い込んでいく。
これは冗談ではなく、本気で言っている事を、肌で感じた彼女。
(ここで拒み続けたら……豪さんと会うのは、これで終わりになるかもしれない)
それだけはどうしても避けたい、と思う。
誰にも言えない、自分だけの秘密にしていた行為を、奈美は、彼の前で晒す事を決心した。
ベッドのヘッドレストに上半身を預け、奈美は、おぼつかない様子で膝を折り、M字型に開脚した。
秘部の肉襞を左手の人差し指と薬指で開き、さっきまで散々舐められた陰核を、中指の腹で撫で回す。
右手はキャミソール越しに胸を揉みしだき、豪は立膝を突いて彼女の正面に向かい合い、唇を微かに弧を描かせて見つめている。
「んっ…………ふぅっ……はあっ」
奈美の唇から、色を含んだ吐息が漏れ始めた。
「やらしいな……。でも、奈美ちゃんの表情、すっげぇ色っぽい……」
「っ……はああぁっ……うぅっ……ああっ……」
普段、丁寧な感じの口調で彼女と話す豪が、初めて言葉遣いを崩した。
砕けた言葉に身体が小さく反応して、秘境から蜜が溢れていく。
自分が慰めてる時の表情なんて、どんな顔をしているのか分からない。
できれば想像したくないと思った。
けれど、彼から見たら、色っぽいなんて言うのだから、奈美は唇を薄く開き、瞳を潤ませながら、快楽に歪んだ表情なのだろう。
膨らんだ蕾を指先で撫で回し、ヌチュヌチュと水音が、ホテルの室内に静かに響き続けていた。