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放課後
空はどんより曇っていた。
ソア
「……。」
何度も、
テオからのメッセージを見返す。
『今日、雨降るらしい。』
それだけなのに。
“会いたい。”
そう聞こえてしまった。
セナ
「ソア、帰んないの?」
ソア
「ちょっと寄るとこある。」
セナはニヤッと笑う。
セナ
「はいはい、転校生ね。」
ソア
「違うし!」
でも、
否定する声は弱かった。
ザーッ…
外へ出た瞬間、
雨が降り始める。
ソアは急いで、
近くのバス停へ走った。
すると。
ソア
「……え。」
そこにいた。
制服姿のテオ。
ひとりでベンチに座り、
静かに雨を見ている。
ソア
「なんでここに…。」
テオはゆっくり顔を上げた。
テオ
「来ると思った。」
ソア
「……。」
その一言だけで、
胸が苦しくなる。
ソア
「体調は。」
テオ
「平気。」
ソア
「嘘。」
テオは少し笑った。
でも顔色は悪い。
ソア
「無理してるじゃん。」
テオ
「お前に会いたかった。」
ドクン
雨音が、
全部消えた気がした。
ソア
「……ずるい。」
テオ
「何が。」
ソア
「そういうこと普通に言うとこ。」
テオは少し黙って、
それから静かに言った。
テオ
「普通じゃない。」
ソア
「え?」
テオ
「お前だから言う。」
心臓が痛い。
もう、
戻れないくらい。
その時。
グラッ
テオの身体がふらついた。
ソア
「っ、テオ!?」
咄嗟に支える。
近い距離。
熱い体温。
苦しそうな呼吸。
そして、
耳元で小さく落ちた声。
テオ
「……好きになんなきゃよかった。」