あっきぃ視点
……
俺…俺って…邪魔なのかな…
いらない存在なのかなぁ…
なんで…皆…俺の方がずっと…ずっと一緒にいたのに…たった数日間過ごした奴の肩を持つの…
もう、
もう…
あっきぃ『辛いよ…兄さん……』ポロッ
コンコンコン!
あっきぃ『ッッッ⁈』
?『失礼します!』
この声…アイツだ…
心音だ…ッ…
あっきぃ『ッ…』ギロッ
心音『ッぁ…あっきぃ…さん…ッぉ…おれッ』
…心音と…誰だ…長男の…なんだっけ…そうだ、ロゼ…
あっきぃ『なんのようだよッ。どっかいけよッ。』
心音『おれッあなたにッッ…謝りたくてッ…』
…
は?
謝る?
何に対して?
心音『さっき…は…ごめんなさい…ッおれ…そんなつもりなくてッ…』
あっきぃ『…師匠を俺から奪ったことに対して?』
心音『ぇ?』
あっきぃ『俺から…皆を奪ったことに対して?』
心音『ッぃや…どういう…』
あっきぃ『そのことだろ?そのことについて謝りたいんだろ?どうだよ。皆から心配される気分は。さぞ嬉しいだろうな。俺はちっとも嬉しくねぇけど。』
心音『いや…ちがくて……その…』
あっきぃ『違くねぇだろ。』
心音『ッッ…』ビクッ
あっきぃ『いいな。お前は。泣いただけで心配されて。』グスッ
心音『ッッッ』ギュッ
ロゼ『…』
あっきぃ『味方が沢山いて。』
心音『ぉ…ぉれは…ッちがッッ…』
あっきぃ『もういいよ。そのことなら。もういいから。どっかいってくれ。もう俺の前に立たないでくれ。』
心音『ッッッッッッ』ポロッ
ロゼ『…』ポンポン
あっきぃ『ほら。またそうやって助けてもらって。』
ロゼ『…あっきぃさん、』
スッ
あっきぃ『近づくな…』
ロゼ『…心音は、あっきぃさんと仲良くなりたくて、ここに来たんです、』
あっきぃ『……知らない…』
ロゼ『心音は、生まれつき身体があまり良くなくて、学校にあまり行けてなかったんですよ、 』
心音『…』ポロ
ロゼ『だから、友達というのがあまりいなかったんです、』
あっきぃ『ッ…』
俺もそうだった。
今はもう治ったけど、俺も昔は体が弱かった。
小学生の時は全然学校に行けなかったけど、中学3年生になってから、体の調子が良くなった。
だから、友達と話したいなって思ったから、初めて中学校に行ってみたんだ。
だけど、皆受験の事で手一杯で、
小学生のときに仲が良かった子も、
『どっか行ってくれよ。お前に使う時間なんてないんだよ。』
って、突き放したんだ。
それから俺は、人と関わることが怖くなった。
だから、人と会う時は元気なフリをした。
明るくて、いじりやすい人を演じた。
自分の心に蓋をした。
そんな俺を救ってくれたのは、師匠だ。
『あっきぃは、あっきぃらしく、だよ、』
って、言ってくれた。
『俺は、人の目を気にせず、楽しく笑う、”あっきぃ”が好きだよ、』
って言ってくれたんだ。
だから俺は、師匠のことが大好きだ。
師匠みたいに、
人を救える人に、
愛される人になりたかった。
でも、
今の心音を見たらどうだ。
自分の我儘を心音にぶつけて、
俺の心を壊した言葉、
『どっか行ってくれ』、すら言ってしまった。
これじゃあ、アイツと一緒じゃないか、
俺は、師匠みたいな人になりたいんだ。
人の心を考えないような奴には、なりたくたいんだ。
だから、
ロゼ『心音の言葉、聞いてくれませんか、』
あっきぃ『…わ…かった…』
ロゼ『‼︎…ありがとうございます、』ニコッ
心音『‼︎‼︎』
ロゼ『心音、俺らぴちゃんのとこ行ってくるけど、いける?』
心音『ッッ…うん…‼︎』
ロゼ『よしえらい、じゃあ、行ってくるな』ナデッ
心音『うん…‼︎‼︎』
あっきぃ『……』
心音『…あのッ‼︎』
あっきぃ ビクッ『…何、』
心音『友達になってくださいッッッ‼︎‼︎』
急すぎね、?
あっきぃ『…』
心音『俺、友達がずっと欲しかったんです‼︎なんでも話せる友達が!』
あっきぃ『…はぁ、』
心音『だからッッ‼︎なってッッッ‼︎下さいッッッッッッ‼︎』
あっきぃ『声でっか…』
心音『ッッッお願いします‼︎』
…‼︎
手、震えてる、
そうだよな、怖いよな、
ごめんな、さっきは、
あっきぃ『…俺はお前が嫌いだ、』
心音『ェェエエ⁈』
あっきぃ『ハハッ笑だから、俺とお前は、今日からライバルっつーことで!』
心音『ェェエエエエ⁈⁈(困惑)』
あっきぃ『どっちが師匠の弟子に相応しいか、勝負しようぜ?心音、』ニヤッ
心音『ッッッ‼︎‼︎…負けないですよ…』
あっきぃ『ハッ‼︎笑、生意気だなぁ‼︎笑』
心音視点
こんなライバル《友達》も、
いいのかもしれないーー
心音『あっきぃ‼︎』
あっきぃ『おぉ急に呼び捨てじゃねぇか‼︎』
心音『これから、宜しく‼︎‼︎』
あっきぃ『‼︎‼︎…おうよ‼︎』
コメント
28件
いやああああ好きすぎます😭😭
ロゼ様( ߹꒳߹ ) お母さんすぎて泣けるっ! しおあきも最高です!!