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ー翌日ー
快適な温度で慣れないベットで、自分の体温で温められた掛け布団の下に頭を埋める。
昨日の夜は散々だったなぁ。
ここはベルリン、日本との距離が当然遠いわけだから、時差ボケがやってくる。
まるで一日中太陽を浴びっぱなしだったような気がした。だが多くは飛行機の中や建物の中にいて、日焼けなど気にするほど日差しが強かったわけではない。
a.m.8
優斗)はぁ〜
大きく口を開けて、両腕をぴんと伸ばし欠伸をする。視界は重い瞼によって狭く感じるも、中々の快適さによく眠れた気がする。
見慣れないドイツの部屋は、まったくもって見当違いな訳ではないが、壁や棚の素材が日本にある触り心地と微かに違う。
なんといったらいいか。縦長い窓から差し込んでくる光が、木の葉を照らし影を作っている。
夏を感じさせるも否や、少し肌寒い感覚だ。
寝ぼけたまま、階段を降りほぼ正面にあるキッチンで蓮の姿を見つける
優斗)、?あぁ、はやくねぇ、?
蓮)おはよう。良い夢見れましたか。
優斗)7割は、、、。
蓮)なら良かったです(^_^)
右目を擦りながら、もう一度寝てしまおうとソファへと足を運ぶ
、、、緑の髪、?
突如 優斗の脳内に溢れ出した
存在、する記憶
優斗)、、、はぁ”っ、?!
慧)うわ、うっせーなー。
優斗)え、ちょ、なんで、、、。
ソファの肘掛けに緑の髪が見えたと思ったら、そこには口悪男がいた。
優斗は慧と目は合った瞬間、体を硬直させたのち引っ張られるようによろめいて、肘でもぶつけたのか痛そうにする。
優斗)ガッ。
慧)、、、蓮、もしかしてクワガタ君に言ってなかったのか?
蓮)言いましたよ?
またまた優斗はバランスを崩して膝を打つ、苦しそうなうめき声を上げながら、眉を顰めて痛そうにしていた。
慧)お前どんだけドジなんだよ。
優斗)お前に言われたくねーし!
慧)いやいや俺、お前の目の前で転んだ事ねーだろ!
蓮は、猫同士の喧嘩のように2人を暖かい目で見ながら間に割り込む
蓮)はいはい。俺の奪い合いは後でにしてくださいね。
慧)ちげぇよ。
優斗)、、、蓮ってたまにボケるんだ。
常務取締役の慧さん、おそらく人を56したことがあるかろう蓮、そしてドイツ語がさっぱりわからない俺。
3人ともそれぞれ違うところに反応する。
慧)せっかく来てやったのに、んだこれ。
優斗)知りませんって。
慧)おいクワガタ、君。お前のせいだからな
優斗)久那山です。
本当にこいつが常務取締役などもってのほかだ。彼の喋り方に威厳が一つもない。
ただ、クラスメイトのような感覚に陥ってしまいそう、いや、溺れてしまいそうだった。
蓮)あ、そういえば、、、。
慧)あ?、、、あぁ。
?
2人の間で何か取引したような雰囲気を出した後、口悪男が口を開く
慧)あー、まぁ蓮がいるから大丈夫だろうが、ここを地点として南東東約300mに、高い塀に囲まれた13階建のビルが見えるだろ?その地下に言って、、、56せ。
優斗)えぇ、、、。
無責任な口調は、俺たちに問題を投げているようにも思える。だが、その獲物を射竦めるような眼は頑固として決意を変えない。何事でもこなすように見える気はしないが、その真剣な眼差しは嘘一つないものだった。
慧)あ、言い忘れてた。呉々も油断の隙を見せるじゃねぇ。既に数多の人間が4んでんだ。クワガタは初めてだから、まぁ足引っ張るかのしんねぇがなw
優斗)はぁ?!
突然慧は幾分悪戯する顔をした後に上半身をむくりと起こし、無駄ない動作で素早く玄関にへと行く。
優斗は、人質が何十人も56された可能性があるということで余程縮みあがってしまった。
がちゃりとドアノブが音を鳴らした後、蓮と優斗は見合せる。
ローテーブルの上に置かれたA4サイズのはいる封筒から、おそらくあの口悪い男が搾取したであろう情報が、手書きで記されていた。
読んでくうちに、なかでも、テロリストが幾人も養成されたものだった。本拠点は場所が分かったものの、すでに解散した後が残っていたらしい。
口悪い男は、非常に達筆である文字を丸で正解したように囲った。
「分散型組織形態」
そこまでわかっておきながら、どうして口悪い男は始末しなかったんだろう。位置も明確に教えてもらえるほど、情報を持ち得ていたなら、彼1人で十分だったはずなのかもしれがたい。
あの人って、何者なんだ、、、?