トーナメントは進んでいた。
そして。
「次の試合」
「朝比奈チーム 対 風間チーム」
陽葵が立ち上がる。
「二回戦ですね!」
蓮も立つ。
「さっきより強い」
凛が小さく言う。
「風間チーム」
「連携型」
フィールドに向かう三人。
観客席はざわついている。
「三属性の子だ」
「さっきの試合すごかった」
陽葵が深呼吸する。
「よし!」
フィールドの向こう。
相手チームが現れる。
中央にいるのは背の高い少年。
「風間悠斗」
手を軽く振る。
「風属性」
後ろの二人は雷と水。
蓮が小さく言う。
「バランスいい」
凛も頷く。
「厄介」
審判の声。
「準備」
空気が張り詰める。
「開始!」
風間が笑う。
「いきなり行くよ」
ゴォォッ!!
強風が吹き荒れる。
「うわっ!」
陽葵が踏ん張る。
凛が氷を広げる。
「足場!」
床が凍る。
蓮が動く。
「行く!」
風で加速。
雷が弾ける。
しかし。
風間が手を振る。
突風。
ドォン!!
蓮が弾かれる。
「くっ!」
陽葵が叫ぶ。
「蓮!」
水の攻撃が飛んでくる。
バシャッ!!
凛が氷壁で防ぐ。
蓮が立ち上がる。
「連携いいな」
風間が笑う。
「そっちもね」
その瞬間。
雷の攻撃が陽葵に向かう。
バチィッ!!
「危ない!」
凛が叫ぶ。
しかし――
雷が陽葵の腕をかすめる。
ピシッ。
血がにじむ。
陽葵が一瞬止まる。
胸がドクンと鳴る。
暴走
次の瞬間。
空気が変わる。
「……陽葵?」
蓮が振り向く。
陽葵の周りの空気が揺れる。
炎が揺らめく。
氷が広がる。
同時に。
凛が驚く。
「両方……?」
陽葵の目が少し光る。
ドクン。
感情が溢れる。
「やめて」
炎が大きくなる。
ボォォォッ!!
氷が広がる。
シュウウウ!!
フィールドの半分が凍り始める。
観客席がざわめく。
「何あれ!?」
「三属性同時!?」
蓮が叫ぶ。
「陽葵!」
しかし。
陽葵は聞こえていない。
炎と氷が渦を巻く。
ゴォォォ!!
風間チームが後退する。
「なんだこれ!?」
凛が陽葵を見る。
「暴走」
その瞬間。
炎と氷がぶつかる。
ドォォン!!
巨大な衝撃。
フィールドが揺れる。
観客席が騒然。
その時。
空間が歪む。
パキッ。
黒崎理事長が現れる。
「そこまで」
指を軽く動かす。
空間が閉じる。
炎も氷も一瞬で止まる。
陽葵がふらっと倒れる。
「……あ」
蓮がすぐ支える。
「陽葵!」
凛も駆け寄る。
陽葵は目を閉じている。
黒崎が静かに言う。
「試合中断」
観客席はざわめいたまま。
黒崎は陽葵を見下ろす。
「やはり」
小さくつぶやく。
「始祖の力」






