ひ『…』
ひとらんらんは、王室の前に静かに立っていた。
ガチャ…
王『…何か用か?』
ひ『…ほーんと、バカな王様だよね。あんた。』
王『は?(殺気)』
ひ『…そんな殺気程度で僕の精神が壊れるとでも?w』
王『決めた。お前は殺す。絶対に。』
ひ『やってみなよ。』
王『…騎士よ。此奴の首をはねろ‼︎今すぐに‼︎』
王『…騎士…?』
そんな王の命令に応じる者は一人としていなかった。
当然だろう。
だって。
ひ『騎士?騎士ならさっき僕が殺したよ。』
王『…は?』
ひ『お前程度の奴に騎士が負けただと?そう、思ってるよね。』
王『…』
ひ『弱かったよ。彼奴。』
ひ『ていうかさぁ、自らの手でやろうとしないなんてさぁ…もしかして王様、僕のことビビってる?』
王『びッッッッ⁈ビビっているわけが無いだろうッッッッ‼︎⁈⁈』
王はそういい、ひとらんらんの首元めがけて突進した。
完全に、不意に。
普通の者ならば避けきれず、首を切断されるであろう。それくらい、素早く、重い一撃。
だが。
ポタッ…
?『ゴフゥゥゥッッッッッッッ⁈』
王『な、何故だ…?』
そこには「無傷」のひとらんらんと、
「血に塗れた」王が立っていた。
王『何故ッッッッ…なぜ…』
ドサッ…
…ハハッ
ひ『アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ⁈』
狂った様に笑う彼。
その姿はまさに
「復讐鬼」。
そんな言葉が、彼に一番似合うだろう。
ひ『人を殺めた…殺めてしまった…。』
父との約束を、守れなかった。
僕は…俺はもう…
復讐鬼『あの頃には戻れない…』
…
………
復讐鬼『…』
ひとらんらんは…いや、復讐鬼は、一人で静かに立っていた。
血に塗れた手で握っているのは、聖なる刀。
人を、救うための刀。
だが今はもう、
「呪われた」刀。
王の、復讐鬼の憎しみが入った、
『呪われた』刀。
スッ
その刀を、復讐鬼は自分に向けた。
父との約束を守れなかった復讐鬼は、自殺する
はずだった。
カキンッ…
…はずだったが、何者かのナイフで遮られた。
復讐鬼『…?』
何故。
此奴らが?
?『ふぅ…』
ゾ『ギリギリセーフッ‼︎フーン‼︎プロ結果やな‼︎』
何故。
なぜ、
グ『お前を、救いにきた。ひとらんらん。』
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