テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#バイオハザード
SOMAMON7A
188
793
しらなみ
124
#鬱展開
Mist-404
1,765
番外編「暇すぎる最強」
一か月の休暇。
三日目。
古流斬はソファに寝転がっていた。
「……。」
「暇だ。」
「休み欲しいって言ってたけど。」
「ありすぎると逆にやることねぇ。」
はるかが苦笑する。
「贅沢な悩みだね。」
古流斬は天井を見ながら答える。
「閻魔の仕事は手伝いたくねぇ。」
「防衛軍も今は暇な時期。」
「任務も無い。」
「……何しよう。」
ユーマは笑いながら提案する。
「ゲーム!」
「昨日やった。」
「映画!」
「一昨日見た。」
「釣り!」
「魚逃がした。」
「じゃあ昼寝!」
「もう六時間寝た。」
ユーマは思わず笑った。
「暇すぎるじゃん。」
古流斬は大きくため息をつく。
「働いてる時は休み欲しかったのに。」
「休みになったら暇になるとは思わなかった。」
その頃。
地獄。
閻魔は大量の書類と格闘していた。
「古流斬ぁぁ……。」
「暇なら少しだけ来てくれぇ……。」
しかし通信はしない。
「いや。」
「せっかくの休みじゃ。」
「邪魔するのは可哀想じゃな。」
傲慢はお茶を飲みながら頷く。
「それでいい。」
「あいつは働きすぎた。」
「今くらい何もしない時間があっていい。」
⸻
現世。
古流斬は突然立ち上がった。
「決めた。」
はるかとユーマが振り向く。
「何するの?」
古流斬は笑う。
「今日は何もしない。」
「散歩して。」
「アイス食って。」
「昼寝して。」
「好きな時に帰る。」
はるかは笑顔で頷いた。
「それもいい休日だね。」
ユーマも笑う。
「父さんらしい。」
古流斬は空を見上げて笑う。
「たまには。」
「何もしない日も悪くねぇな。」
忙しさに追われ続けた最強の男は、ようやく「何もしない贅沢」を知るのだった。
コメント
1件
うわあ、久しぶりに肩の力が抜けるエピソードでしたね…! 普段あれだけ働いてる古流斬さんが「暇すぎる」って悩むの、なんだかすごく人間らしくて微笑ましかったです。閻魔様が「邪魔するのは可哀想」とぐっとこらえるところ、じんわり来ました。散歩してアイス食べて昼寝、という超シンプルな贅沢にたどり着く流れが、読んでてほっこりしました。最終的に「何もしない日も悪くねぇ」と笑う古流斬さん、好きです。